初優勝の瞬間をイメトレ シード獲得へ西山ゆかりが4位浮上
国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の2日目を終えて、6位までのうち5人が今季の優勝経験者と、実力者が上位を占める中、ツアー未勝利の西山ゆかりが通算9アンダーで4位に入っている。
10番から出た西山は、13番から3連続バーディを奪うなど8バーディ、1ボギーの7アンダー「65」。自己ベストを1つ更新した。「ショットも良かったし、パットは昨日に引き続き良かったです」とハキハキとラウンドを振り返る。
ツアーは今年で通算3年目(2011年、13年、14年)となるが、シード権を獲得したことがない。「まずはシードをと思って、あと少しのところまできたのですが、ここ数試合はそのことばかり考えてしまって・・・」。今季は5試合でトップ10入りを果たし、現在の獲得賞金は1929万円。シード権の当確ラインと西山が想定する2000万円まであと一歩だ。
「優勝もしたいけど、まだまだだと思っています。でも、練習ラウンドのときに18番のスコアボードに表彰式で掲げられるWINNERの文字の横に自分の名前が表示されるのを想像してみたり、優勝を決めた瞬間はどんなガッツポーズをしようとか、イメージトレーニングはしています(笑)」
明るい性格は寿司店を営む両親ゆずりだという西山。「いろんな方々にお世話になってきたので、恩返しというか良い報告をしたい」。昨年からスイングを見てもらっている芹澤信雄、地元で食事にも誘ってもらう高又順(コウ・ウスン)ら多くの名前が挙がってくるが、そのうちの一人は、大会2日目を終えて単独首位に立つ大山志保だ。
「ツアーに出始めたころ、思い切って大山さんに練習ラウンドのお願いをしたら、快く受けてくださって。それから何度もご一緒していただいています。できたら大山さんと一緒にラウンドしたいですし、一緒に優勝争いをしてみたい」
残念ながら3日目の組み合わせは、大山とは1組ずれてしまったが、最終日に一緒になる可能性は残されている。
その話を聞いた大山は「ゆかりちゃんは、プロの中でも一番っていうぐらいハートが綺麗な子。いつでも気持ち良く話を聞いてくれるし、相談ごとには相手の立場になって心配してくれる。ゆかりちゃんには勝ってもらいたいですね。私も最終日に最終組で回れるよう頑張ります」。
互いを思いやる2人の最終日最終組での対決は実現するだろうか。(兵庫県三木市/本橋英治)