あと2勝で引退!?アン・ソンジュの現役続行条件は「彼の…」
自身4度目の2週連続優勝を果たして、今週の国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を迎えたアン・ソンジュ(韓国)。初日は、首位に立つ大山志保と1打差の6アンダーで2位につけ、好スタートを切った。今週勝てば、2007年に全美貞(韓国)が達成した3週連続優勝のツアー記録に並ぶことになる。
前週の優勝時も「疲れて歩くのも辛い」と話していたが、この日のラウンド後には「先週よりも体は重いし、頭も痛くなってきた」と弱気な言葉しか出てこなかった。疲労困憊のアンは、ツアーで戦うことも疲れた様子で、かねて通算20勝を果たしたら引退するかもしれないとつぶやいていたが、真顔で冗談とも取れない話を切り出した。
「私はホントに辞めたいんです。でも、彼はもう少し頑張れるんじゃないかって」
彼とは、2週前の「スタンレーレディス」優勝時に自ら明かしたキム・ソンホさんのこと。現在ツアー通算18勝のアンは、早ければ今シーズン中に目安としている20勝に到達する可能性がある。
「20勝を目標としているので、達成してみないと分からないですが・・・」と前振りをしながら「今朝、彼と話したんですよ。私はもともとタバコを吸う人はあまり好きではなかったので、あなたがタバコをやめたらゴルフを続けてもいいと」。
すると、“彼”は2015年1月1日をもって卒煙すると宣言。「それができたら、私はあと3年間はトーナメントに出続けると約束しました」とアン。「でもね、絶対にやめられないと思うんですよ。彼は私と付き合ってすぐに、禁煙をしたんです。そしたら10日経って、タバコを吸わないと心臓が苦しいって言って、また吸い始めたんですよ。だから、絶対にやめられないですよね。やめている間も私に隠れて吸っていたみたいだし」。結果を見透かすかのように言い切る。
喫煙所にいたキム氏は「1日20本程度ですから、ヘビースモーカーではないですよ」。約束のことを問いかけると「約束ですから-」と歯切れの悪い返事が返ってきた。20勝目を挙げたとき、果たしてアンのツアー人生は・・・。キム氏の強い意志にかかっている!?(兵庫県三木市/本橋英治)