悔やまれる早合点…猛追の酒井美紀、逆転Vを逃す
2014/10/12 17:24
静岡県の東名CCで開催された「スタンレーレディス」最終日、首位と5打差の4位タイから出た酒井美紀が5バーディ1ボギーの「68」で猛追し、通算11アンダーの単独3位でフィニッシュした。
前半に3つのバーディでスパートをかけ、16番のバーディで通算12アンダーとし、首位の李知姫(韓国)、アン・ソンジュ(韓国)に1打差まで迫った。だが、最終組の1つ前の組でプレーしていた酒井は、17番に入った時点で「後ろの組はトップが(2打差の)14アンダーだと思っていた」と早合点し、残る2ホールで連続バーディを奪うため、リスクを負って勝負する作戦に出た。
残り123ydの第2打は、「9Iでフェードボールでグリーンエッジに着弾させるイメージ」で打ったが、グリーン左のエッジで跳ねたボールが難しい窪みへ転がり、アプローチを寄せ切れずにボギー。いちかばちかの勝負をかけた作戦は裏目に出てしまう。ホールアウト後は「あのときスコアを勘違いしていなかったら、攻め方は変わっていた」と話したが、後悔先に立たず…、スコアを落として万策は尽きた。
ただ、今週掲げていた「トップ5入り」の目標はクリアした。連戦が続き、疲労の蓄積で体調がいまひとつの状態で迎えたが、「目標達成、さらにこの状況で優勝争いに加われたことは自信になった」と酒井。賞金ランクも5位に順位を上げ、逆転賞金女王に望みをつないで、高額賞金大会が続く終盤戦へ視線を向けた。(静岡県裾野市/糸井順子)