2014年 マンシングウェアレディース東海クラシック

申智愛「緊張で手が震えた」 追う立場から3連続バーディで制す

2014/09/21 19:01
最後はタップインで優勝を決めた申智愛。強さを見せつけた今季4勝目だった

申智愛(韓国)が勝負強さを見せ、逆転で今季4勝目を飾った。愛知県で開かれた「マンシングウェアレディース東海クラシック」最終日。首位と1打差、9アンダーで最終組からスタートした申は、終盤の15番から3連続バーディを奪い、イ・ナリ(韓国)、北田瑠衣らとの戦いに決着をつけた。

最終組の2組前で回るイが15番(パー5)でチップインイーグルを決めて抜け出し、一度は勝敗が決したかに見えた。申は14番で、そのことにすぐ気づく。「自分が(いつもの)追われる立場から追う立場になった。イ・ナリ選手のイーグルで少し緊張感が走り、手が震えるような感じもあった」。

緊張感で気持ちが高ぶる中、15番では残り230ydからの2打目を3Wでグリーンエッジへ。2パットで決めバーディを奪取した。16番(パー3)は5Wのティショットをピンそば2mにつけて、バーディパットを沈めた。

17番で残り75ydから54度のウェッジで打ったセカンドショットは、ピンまで4メートル。スライスラインを読み切り、3連続バーディとした。

「緊張感の中でもバーディを獲れて勝てた。自分自身も緊張で震えていたが、見ていた人もおもしろかったのでは」とコメント。百戦錬磨の強者は「今日はフェアウェイ、グリーンを外したのはそれぞれ1回だったけど、パッティングが良くなかったのでチャンスを待った。それが来たときに逃さないよう心構えをしていた」と語った。

今季の獲得賞金は9250万円余となり、今週出場しなかったイ・ボミに次ぐ賞金ランク2位に順位を上げたが「賞金女王というより、目の前にある試合に集中していきたい。ひとショット、ひとホールを考えプレーしたい」。

東京の自宅用に、これまでの優勝カップを飾るための棚を注文した。まもなく届く予定で「良い記憶を取り戻すためのもの。カップを見ながら心をもう一回立て直して頑張りたい」と、いっそうの奮起を誓った。(愛知県美浜町/片川望)

2014年 マンシングウェアレディース東海クラシック