産休明けの茂木宏美 ゴルフ場では「父になる」
2014/06/25 17:36
2月12日に女児を出産した茂木宏美が、昨年10月の「日本女子オープン」以来、約8ヶ月ぶりにツアー復帰を果たす。千葉県にあるカメリアヒルズCCで26日(木)から開幕する「アース・モンダミンカップ」に出場する茂木は、4ヶ月の愛娘・和奏(わかな)ちゃんと共にツアーの舞台に戻ってきた。
出産2週間後に散歩を始め、1ヶ月後にはトレーニングを開始。2ヶ月後には球を打ち始め、競技復帰は4ヶ月と2週間後。それでも、海外ではカトリーナ・マシュー(スコットランド)が出産11週間後に「全英リコー女子オープン」で優勝争いを演じるなど、復帰が早い選手は少なくない。
「(出産が)半年先輩の福嶋(晃子)さんの復帰戦もすごく意識して見ていたし、過去の先輩たちもやってこられたので、チャレンジしたい気持ちは強い。アドバイスも貰ったし、ガツガツ行かず頑張りたいです」。
コースでは、夫の窪田大輔さんが娘の面倒を見てくれる。「俺が母親になるから、父親になってって言われました(笑)」。コースに来れば、やるべきことはゴルフだけ。目の前の仕事に集中するために決めていることがある。「ゴルフ場に来たら、緊急事態を除いて抱っこはしないようにしています。はまったら離れられなくなりそうなので…」。
今大会の主催者であるアース製薬は、茂木の個人スポンサーでもある。「産休の間も手厚くサポートして頂いた。いきなり優勝を狙うことは考えられないけど、自分の持っている力を100%出し切って戦いたい」と意気込む茂木。「家族が一番だからこそ、私はゴルフを一番にしないといけない」。優しい母親と強い父親の両面を使い分け、4日間を戦い抜く。(千葉県袖ヶ浦市/今岡涼太)