原江里菜が3戦連続トップ10「底上げができている」
2014/04/06 19:29
静岡県の葛城GC山名コースで開催された国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」最終日。原江里菜がイーブンパーの10位タイからスタートし、強風の中を3バーディ、1ボギーの「70」で回り、通算2アンダーの3位タイでフィニッシュした。
16番で3メートル、18番(パー5)で4メートル。上がり3ホールで2バーディを奪った原は「気持ちよく試合を終われました」と笑顔でホールアウトした。風速10メートル近い突風を浴び続けたこの日も、堅実なプレーを継続。3日目のラウンド後に「アップライト気味になっていた」というパットも修正し「このコースのルール、手前から攻めることを1日守り続けて、こういうスコアが出たと思う」と納得した様子で4日間大会終えた。
依然として2008年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」以来の2勝目を目指す旅が続いている。しかし今季5試合での平均ストロークは71.0で、全体2位。それでいて、ここまでは決して本調子ではないと言う。「全体のバランスが悪いなりに、こなせるようになった。底上げができていると感じられる。どのくらい振ったら、どのくらいの距離が出るというのがしっかりと分かってきた。当たり前のようでなかなかできることではない」と、成長を噛みしめるシーズン序盤戦だ。
アン・ソンジュ、吉田弓美子の優勝争いには加われないまま手にした3位のポジションには「今日の展開では(優勝を)意識してのプレーじゃないから」と慎重さも漂わせた。だが「正直言って『もっとやれる』と思い続けながらの3週間。だから噛み合ったら、自分の番が来るんじゃないかと思える」と言った。
3戦連続のトップ10入りは、優勝したシーズンの2008年以来(当時は5試合連続)の記録となった。(静岡県袋井市/桂川洋一)