森田理香子 女王争いのプレッシャーを力に
米国女子ツアー公式戦を兼ねる国内女子ツアー「ミズノクラシック」が8日(金)、三重県志摩市にある近鉄賢島CCで開幕を迎える。米国ツアーから43名、国内ツアーから35名が参戦。世界ランキング3位のステーシー・ルイス(アメリカ)、同4位のリュー・ソヨン(韓国)ら世界の強豪たちのプレーも見どころの1つだが、過熱さを増している国内賞金女王争いも今週の大きな焦点の1つだ。
現時点での状況を整理すると、トップの森田理香子と横峯さくらとの差は約358万円。横峯と3位の佐伯三貴とは2,000万円以上の開きがあり、残り4試合の時点で2強の様相を呈している。今週は出場選手が78名と少なく、順位によって割り当てられる賞金配分率は他の試合に比べて高めの設定。賞金総額は120万ドル(約1億1,800万円 ※11月11日時点のレートで換算)の行方に注目が集まる。
前日7日(木)の練習日、横峯はコースに姿を現わすことなく完全オフ。森田はイン9ホールを回って最後の調整を終えた。「硬いグリーンをきちんと計算して、パー5でバーディを獲ってアンダーパーで回れるようにしたい」とプランを掲げる森田だが、その表情はどこか固く、受け答えの言葉も歯切れが悪い。心の底にはやはり賞金女王への意識があるのか、「今まで経験が無かったことだし、(女王について)聞かれることは良いことだと思うけど、プレッシャーが無いと言えば嘘になります」と、正直な心境を吐露した。
「でも、聞かれるということは良い位置にいるということ。この先もずっと言われ続けられるように頑張りたいです」と、最後は前向きな言葉で締めくくった森田。明日は横峯の1つ前の組から、米国ツアー賞金ランキング12位のカリー・ウェブ(オーストラリア)、同34位のゲリナ・ピラー(アメリカ)と同組で初日のティオフを迎える。(三重県志摩市/塚田達也)