菊地絵理香と佐伯三貴 1打差でメジャー初Vを逃す
神奈川県の相模原GCで開催された国内メジャー第3戦「日本女子オープン」の最終日。佐伯三貴と菊地絵理香は通算1オーバーの2位タイに終わり、1ストローク差でメジャー初勝利を逃した。
優勝した宮里美香と同じ最終組を回った菊地は、宮里の前半の乱調もあって5打差あったビハインドを着々と縮めていった。そして、2打差に詰め寄って迎えたサンデーバックナイン。14番で4メートルのチャンスを決めて宮里を捕らえると、ここから2連続ボギーを叩いた宮里に代わり、15番でついに単独首位の座を奪取した。
それまで追う立場にいた菊地の心境には大きな変化が生まれたという。「並ぶとしんどいですね」。特に、高速グリーンで、繊細なストロークが求められるパッティングへの影響が顕著に現れた。「16番と17番は、手に感覚がなかった」と、いずれもパーオンしながら、バーディパットが3メートル近くオーバー。連続して3パットボギーを叩く自滅により、手が届きかけていたプロ初優勝のチャンスを逸した。
「ああいう場面を経験していけば、タッチが合ってくるのかな・・・」。
また、最終組の4組前で7打差を追ってプレーした佐伯は、5バーディ、2ボギーの「69」をマークして通算1オーバーでホールアウト。クラブハウスリーダーとしてプレーオフへの準備を進めていたが、宮里美香の劇的なウィニングパットで決着をつけられた。
「4日間でもったいないボギーもたくさん打ったし、1打の重みをひしひしと感じますね。悔しい気持ちはあります」と4日間72ホールを省みた。その一方で、「久々に緊張感の中でプレーできたし、先週から良い感じでプレーができているので、来週にいかしたい。(メジャー初制覇は)また来年にお預けということで」と充実感も漂わせ、会場を後にした。(神奈川県相模原市/塚田達也)