酒井美紀は9位で終戦 「佐伯さんの気迫が凄かった」
2013/04/28 19:26
静岡県の川奈ホテルGCで開催された、国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」の最終日。ツアー初勝利をかけて首位に1打差からスタートした酒井美紀は、2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「75」と崩れ、通算5アンダーの9位タイに終わった。
直近2試合で3位タイ、3位と、ツアー初勝利の予感を漂わせて乗り込んだ川奈。「自分の中では、(優勝争い)3試合目にして本当に優勝を目標にして臨んだ」という最終日はしかし、同じ最終組を回る佐伯三貴に圧倒された。「朝から、佐伯さんの気迫が凄かった」。その空気に呑まれたのか、強気の攻めを誓っていたパットが打ち切れない。バーディホールの5番パー5では、2メートル弱のバーディパットをショート。「あれが打てなかったのは悔しかったです」と肩を落とした。
流れを作れないまま6番までパーが続き、7番でダブルボギー、続く8番でもボギーを叩き、初優勝の希望はサンデーバックナインを前に完全に断たれた。しかし、圧倒されての完敗だからこそ得るものも大きかった。「佐伯さんと回って、優勝する人はこういう人なんだな、と勉強になりました。技術的にも精神的にも、自分も佐伯さんのようになりたいと思いました」。
3週連続で惜しくも初優勝を逃し、迎える次週の「サイバーエージェントレディス」。「先週、先々週は楽しくて、今週は苦しかった。いろいろな優勝争いを経験して、来週は自分にとっての勝負になると思います」。開花目前のプロ4年目が、強い決意とともに次戦に臨む。(静岡県伊東市/塚田達也)