2020年 アース・モンダミンカップ

田中瑞希Vなら10人目 黄金世代の初優勝を振り返る

2020/06/28 16:56
黄金世代10人目の優勝者となるか(Getty Images/JLPGA提供)

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ(28日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて約4カ月遅れとなった国内女子ツアーのシーズン初戦。悪天候のため最終日は29日(月)に順延となり、田中瑞希が通算11アンダーの単独首位からツアー初優勝を狙う。21歳の田中は1998年度(同年4月から99年3月まで)生まれの“黄金世代”。過去9人の初タイトルを振り返る。

■史上最年少15歳

勝みなみ(写真は2014年KKT杯バンテリンレディスオープン)

2014年「KKT杯バンテリンレディス」で勝みなみがツアー史上4人目のアマチュアV。当時15歳293日と国内女子ツアー最年少優勝記録を大幅に更新した。“黄金世代”という称号が定着していく出発点となった。

■アマ初の国内メジャー制覇

畑岡奈紗(写真は2016年日本女子オープンゴルフ選手権)

2016年「日本女子オープン」で畑岡奈紗がアマチュアとして史上初の国内メジャー優勝を達成。当時世界ランキング3位のチョン・インジ(韓国)らも参戦した大舞台で頂点に立ち、大会後に米挑戦を表明して世界に飛び立った。

■プロ転向後V同期一番乗り

新垣比菜(写真は2018年サイバーエージェント レディス)

2018年「サイバーエージェントレディス」で新垣比菜が初日から首位を守る完全優勝。プロテストを経由しなかった畑岡奈紗が前年国内ツアーで2勝も、世代の中核をなす89期生ではプロ転向後一番乗りでのタイトルだった。

■プロテスト合格から最短23日

大里桃子(写真は2018年CATレディース)

2018年「CATレディース」で大里桃子が最終日単独首位から逃げ切って優勝。2度目の挑戦となったプロテスト合格からわずか23日での優勝はツアー史上最短記録。キャディを務めた父・充さんと喜びを分かち合った。

■現役大学生ルーキーが独走

河本結(写真は2019年アクサレディス)

2019年「アクサレディス in MIYAZAKI」で河本結が後続に5打差をつけて優勝。日本体育大に通いながら前年のプロテストに合格し、下部ツアーで4勝を挙げた。大会では弟・力さんがバッグを担ぎ、2人で両親を喜ばせた。

■シンデレラストーリーの幕開け

渋野日向子(写真は2019年サロンパスカップ)

2019年「ワールドレディスサロンパスカップ」で渋野日向子が大会最年少V。いきなり国内メジャーのタイトルをつかみ、笑顔を絶やさぬプレースタイルも話題を呼んだ。3カ月後の海外メジャー「AIG全英女子オープン」を制する第一歩となった。

■“ジャンボの愛弟子”が涙

原英莉花(2019年リゾートトラスト レディス)

2019年「リゾートトラストレディス」で原英莉花ペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフに競り勝って初優勝。男子プロの”ジャンボ”尾崎将司の指導を受けるホープとして注目されながら、17年のプロテストでは不合格に。悲願の1勝に歓喜の涙を流した。

■シルバーコレクター返上

小祝さくら(写真は2019年サマンサタバサ)

2019年「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」で小祝さくらが大会記録となる通算17アンダーで逆転優勝。プロテストに合格後の60試合でトップ10入り20回、2位が4回。”シルバーコレクター”と呼ばれることもあったが、勝ちきった。

■苦悶のパター乗り越え栄冠

浅井咲希(写真は2019年CAT Ladies)

2019年「CATレディース」で浅井咲希が初日から単独首位を守り抜いて優勝。50㎝のパーパットを外し、2mのボギーパットを沈めた幕切れ。パッティングの不安と闘い、一度は諦めかけたゴルフ人生に光が差した瞬間だった。

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