勝みなみがオンライン会見「いっしょに乗りきっていきましょう」
女子プロゴルフの勝みなみが24日、会議用アプリ「Zoom」を使用してオンライン会見を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合中止が続く中、記者団からの質問に答えながら近況報告した。
サッカー界や野球界ではオンラインでの取材対応が増えてきているが、ゴルフ界ではまだ数少ない。都内の自宅で過ごす勝は「いつもは質問してくださった方の目を見て話すので(パソコンを通した取材は)違和感がありますね」と慣れないスタイルに苦笑いしつつ、「今はできることは何かを考えてやっている状態。いつ試合が始まるかわからない状態で不安もありますが、調整できる時間が増えたと思い直して生活しています」と話した。
現在は普段通う練習場が営業を休止し、トレーニングなどを中心に過ごしているという。プロ仲間からも練習時間が減っている現状を耳にするが「(ゴルフ場に)行けない日もあったりして。十分に練習できていないという話は聞くし、大変だけど今はみんな同じ状況。耐えて乗り越えられたら」と前向きに話した。
自宅では先月自身のチャンネルを開設したYouTubeを見たり、同級生やツアー仲間と電話で近況を報告し合っているという。「YouTubeはカジサックさんの動画がめっちゃ面白くて、最近めっちゃ見ています」。前夜はツアー仲間やキャディらとLINEの“人狼ゲーム”で盛り上がり「部屋にいるとなかなか話すことがないので、(友人や先輩プロらと)話しているときが一番ほっとします」と答えた。
ゴルフの面ではトレーニング中心の生活による変化を実感している。夏場以降に失速した過去2シーズンを振り返り「前半戦がいいのに後半戦がダメというのが続いて。(シーズンを通して)筋肉量が落ちているというのもあると思った」と分析。スイング時の軸をより体の中心に置くため、シーズン中には試せなかったパワーアップを求め「スイングはまだ色々やってみていることはあるんですけど、試合が始まってもいい状態にあるのはフィジカル面の方ですね」と話した。
日本女子ツアーはこの日、6月第一週まで14試合連続で中止が決定し、今後も不透明な状況だ。「今は世界的にも大変な状況。状況が変わったとしても自分でいられるような生活を送っています。まずは皆さんの体調が一番大事だと思うので、いっしょに乗り切っていきましょう」とメッセージを送った。(編集部・林洋平)