国内女子ツアー

上原彩子が果たした2つのリベンジ

2008/04/27 19:19

昨年の「フジサンケイレディスクラシック」、特に川奈の15番ホールは、上原彩子にとって忘れられないシーンの1つだったろう。単独首位で迎えた最終日。15番パー4の2打目は右へ大きく逸れ、痛恨のダブルボギー。初勝利は、上原の手からスルリとこぼれ落ちた。

今年は「リベンジするために戻ってきた」という上原。その言葉どおり、5打差をひっくり返す大逆転勝利で、見事にリベンジを果たした。中でも、やはり15番には強い意識を抱いていたようで、「去年みたいなことにならないように注意しました」と、初日はバーディ、2日目はパー、そして最終日もバーディ。勝因を「やっぱり15番ですかね」と答えた上原からは、どれだけ強い決意を抱き、今大会に挑んだかが伝わってくる。

惜敗の雪辱を晴らして初勝利を手にしたリベンジ。そして、悪夢の舞台となった15番ホールを攻略したリベンジ。これほどプロゴルファー冥利に尽きる勝利は無いのではないだろうか。