金谷拓実「必死にやれば夢は近づく」目指すは世界アマチュアランキング1位
◇国内男子◇中日クラウンズ 事前情報(1日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)
初めてのオーガスタを58位で終えたアマチュアの金谷拓実(東北福祉大3年)が、今季初の国内ツアーに出場する。初出場した2016年大会は予選落ち。この3年間の経験を、難コースの和合にぶつける。
「結果はあとからついてくると思うので、しっかり準備をして、自分のプレーを発揮できたらいい」という。思考は先走らない。「あまり期待し過ぎると(結果が)悪いから、期待しないです」と照れ笑いした。
それでも、追い求める目標はしっかりとしたものだ。長期的には世界ランキング1位になること。短期的には、世界アマチュアランキングで1位になること。「自分の目標に対して毎日取り組んでいけば、目標や夢は近づいてくる。毎日必死に取り組むことですね」と、一日一日を積み重ねていく。
12年8月、松山英樹が日本人男子として初めて世界アマチュアランキングで1位になった。金谷は現在同ランク7位。国内では世界アマチュアランキングの対象試合が少ないため、プロツアーや、全米アマなどの海外アマチュア競技でポイントを挙げていくことが必要になる。
先週の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」を制した安田祐香(大手前大1年)と、現時点では男女とも日本人がアジアトップに君臨する。「オーガスタナショナル女子アマ」で安田のプレーを見たという金谷は「後半のハーフをついて回ったけど、すごくうまくて勉強になったし、刺激にもなった」という。周りを見渡せば、ライバルには事欠かない。
最後に、金谷のたくましさを物語るエピソードをひとつ。今年のオーガスタでは、アマチュアだけが泊まることを許されるクラブハウス屋根裏にあるクロウズネストに宿泊した。「ベッドが柔らかかった」と、うれしそうに振り返ったが、1泊だけでは物足りないという。「次はオーガスタに1人で行ってみたいですね。そして、期間中はずっとクロウズネストに泊まりたい!」。その雰囲気を楽しめるなら、そうそう怖いものはないはずだ。(愛知県東郷町/今岡涼太)