「なんとか無事に…」石川遼は“令和初戦”に滑りこみ
◇国内男子◇中日クラウンズ 事前情報(1日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)
小雨が降る中、18ホールのプロアマ戦を終えた石川遼は「心配だったけど、なんとか無事あしたを迎えられそうです」と、不安を抱えていた腰の状態もプレーできるまでに改善し、“令和”第1週を、自身の今季国内初戦でスタートする。
腰に違和感を覚えたのは、2週間前の国内開幕戦の直前だった。「(ツアー外競技の)岐阜オープン(4月13日)で予選落ちして、次の日に違うコースで練習したその日の夜。じわっという感じで、(翌月曜日の)朝起きてからも痛くて、練習場で打ち始めてからも痛かった」と、関節分離症とヘルニアの症状が出たという。
約2週間はクラブを握らずに、練習を始めたのは先週末。だが、休んでいる間もスイングをイメージすることを続けていて、「久しぶりに球を打ったときに、ぜんぜん違和感がなかった」と、技術的なブランクはほぼなかったという。
4、5日前からは、器具を使って負荷をかけるトレーニングも始めた。自身のヘッドスピードに耐えられる肉体作り、怪我をしないための筋力アップが目的だ。「まだ球を打ち始めて4日目くらいなので、腰の周辺の筋肉が治ったばかりで硬い。でも、1日目に比べると、よい方向に行っていると思う」。あすから天候に恵まれ、気温も上がるという予報は朗報だ。
令和元年の初日にも、「ものすごく貴重な経験だと思うけど、実感はあまりないというのが正直なところ」と石川は苦笑いした。だが、“令和初戦”の予選ラウンドは大会5勝の尾崎将司と、今年の「マスターズ」に出場した金谷拓実(東北福祉大3年)という、各世代を代表する選手と豪華な組み合わせ。「本当に楽しみです。ワクワク感と緊張感がありますね」と、新たな時代の幕開けに思いを馳せた。(愛知県東郷町/今岡涼太)