ホームで迎える日亜共催 低迷中のアジアツアーメンバーたちは
◇国内男子&アジア共同主管◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 事前(20日)◇カレドニアン・ゴルフクラブ (千葉)◇7100yd(パー71)
前週「ANAオープン」で自身初のトップ10フィニッシュ(10位タイ)を決めた竹安俊也が、今季シード権を持つアジアンツアーとの共同主管競技に出場。日本人では唯一となる2016年アジアンツアー賞金ランキング上位(昨季56位)のカテゴリーで、欠場者が出たことによるウェイティングからの滑り込みで出場権を得た。
竹安は昨年末の国内ツアーファイナルQTを2位で通過し、今季は日亜両ツアーを掛け持つシーズンだ。国内は前週時点で賞金ランキング67位と初シード(上位75位まで)へ前進している一方、6試合出場のアジアは87位にとどまり、上位60位までに付与される来季シードの圏外にいる。今週の賞金は両ツアーに加算されるだけに、“Wシード確保”を狙う24歳にとって重要な一戦となる。
ほかのアジアンツアーメンバーも、竹安と同じように来季シード圏外で今週を迎える。今年初めのアジアファイナルQTを3位通過した亀代順哉もその1人。今季7試合で賞金ランキング145位に沈んでいるだけに、「今週で、という気持ちはあります」とモチベーションは高い。今季は国内ツアーの出場権を持たず、今週は主催者推薦による出場。日亜両シード確保への一発勝負にかける。
また、13年大会優勝によりアジアンツアーへの道を切り開いた川村昌弘も、今季賞金ランキングは78位と低迷中だ。年始から続くショット不振により14年から保持するシード喪失の危機にあるが、「ランキングはとくに意識していない」という。川村がアジアンツアーに求めているのは欧州ツアーとの共催競技で、出場できる目安は当該シーズンの賞金ランキング30位前後。「30位以内に入らないと意味はない。(シードから)落ちたらそのときに考えます」と淡々と述べた。(千葉県横芝光町/塚田達也)