2015年 HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP

2年ぶりの長尺パターが炸裂 市原弘大に初Vチャンス

2015/11/07 19:47
2年ぶりに戻した長尺パターが好調。ツアー初優勝に望みつないだ市原弘大

国内男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」3日目。5位から出た市原弘大が5バーディ、2ボギー「67」(パー70)と伸ばし、通算8アンダーの2位タイに浮上。2013年4月「つるやオープン」以来の最終日最終組に入り、ツアー初優勝のチャンスをつかんだ。

「長いパットが入ってくれた」という手には、見慣れた46インチの長尺パターがあった。11年以上も愛用していた長尺パターの使い手は、2016年から施行されるアンカリング(グリップエンドを体の一部に付けてストロークする打ち方)禁止を見据え、2014年シーズンから通常サイズのパターを使用していたが、3週間前の「日本オープン」から約2年ぶりに長尺パターに戻した。「もう最後だし、“ありがとうございました”のキャンペーンみたいな感じで」というのが、その理由だ。

2年近く使用していた短尺パターについて「去年も入っていたし、フィーリングが合っていないわけではない」と強調しながらも、やはり過去のエースパターは手に馴染むのか。前半8番(パー5)では13mのバーディパットを決め、終盤17番では10mのパーパットをねじ込みピンチを回避。「そういうのがあって、何とかこの位置にいられている」と笑顔を作った。

アンカリング禁止前の“キャンペーン中”とはいえ、シーズン終了まで長尺パターを使うかといえば「微妙なところ」と、目下検討中。「あまり使い過ぎると、(通常パターに)戻したくなくなっちゃうかもしれないから・・・」と迷いものぞかせた。

ちなみに、来季から使用するパター候補として37インチ程度の中尺パターも準備中とのこと。長尺パターをアンカリングせずに打つ考えもあり、「選択肢はいっぱいあるので、自分に合ったものを見つけていきたい」と話した。(千葉県印西市/塚田達也)

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