2015年 日本オープンゴルフ選手権競技

金谷拓実に池田悠希 日本オープンでアマチュアが躍進中

2015/10/16 20:28
日本アマチャンピオンの金谷拓実。17歳とは思えない落ち着きぶり

「無我夢中でやっていたので、自分でもスコアを見て驚きました」。国内最高峰のメジャー大会「日本オープン」2日目に、7バーディ、1ボギーの「66」で回って通算9アンダーとして、2位につけたアマチュアの金谷拓実(広島国際学院高 2年)は目を丸くした。

同組で回った小平智が15番でボギーを叩き、一時は単独首位に立った。「昨日、自分の名前がリーダーボードに載っていて、名前があるだけで嬉しかったけど、今日は一番上にあった。夢みたいでした」と、表情を輝かせた。

その後、3連続バーディフィニッシュでプロの意地を見せた小平に抜かれはしたが、首位とは2打差。第1回大会の赤星六郎以来となるアマチュア優勝も視野に入れた。

あどけない仕草とは対照的に、憧れの選手はパットの名手スティーブ・ストリッカーというだけあって、年齢に似合わない堅実なマネジメントでじわじわとスコアを伸ばしていく。記者会見に呼ばれても、その日のラウンド内容は、番手から残り距離までスラスラとそらんじてみせる。「日本アマ」チャンピオンの称号は伊達ではない。

金谷だけではない。今大会で予選通過を果たしたアマチュア選手は6人いるが、池田悠希(佐世保市立崎辺中学校 3年)は、15歳80日という大会の最年少予選通過記録を樹立。中学生として史上初の快挙となった。

中学生として日本オープン初の予選突破を果たした池田悠希

だが、この日は前半「34」に対して、後半は「42」。「詰めが甘い」と振り返りつつ「流れが途中で悪くなってから、止められるような選手にならないといけない」と、課題として胸に締まった。

憧れの選手はバッバ・ワトソン。現在、1Wの飛距離は290ydを誇り、大砲レフティのようなスケールの大きなゴルファーを目指している。「ナショナルチームに入りたい。東京オリンピックのときに20歳なので、ちょうどいい」と、抱負を語った。(兵庫県神戸市/今岡涼太)

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