2015年 アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ

「東西制覇」を目論む武藤俊憲 大利根CCの両コースの違いは

2015/09/25 18:19
得意のショットで難コース攻略。武藤俊憲が奪った7つのバーディはすべて2m前後のパットを決めた

茨城県の大利根カントリークラブで行われている「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」2日目。15位から出た武藤俊憲が「68」(パー70)で回り、通算3アンダーとして首位に2打差の3位タイに浮上した。

伸ばしたのは2ストロークだったが、スコアカードはなんだか慌ただしかった。「スゴイネエ。ノー・パー!オンリー・バーディ、ボギー!」と笑ったのは同組でマーカーを務めたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)。武藤は7バーディ、5ボギー(パーは6つ)と出入りの激しい展開を制御して、2日連続のアンダーパーを記録した。

大利根CCでは2009年に行われた「The Championship by LEXUS」で優勝した。当時の開催コースは東コース。今大会は西コースが使われており、要求されるのが「向こうはドロー、こっちはフェード」と、大きな違いがあるという。

両サイドに密集した林があり「曲げたら素直に謝る」のは共通している攻略法。林からは無理をせず“ペナルティを払って”、フェアウェイに刻む。「あとはその“謝り方”。どこまで突っ込んで刻むか、ということを考えないといけない」

狙うは6月の「ISPSハンダグローバルカップ」以来の今季2勝目。2週前のツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」に続くタイトルに手が届きそうだが「獲ってから考えます。いままでの経験上、獲る前に考えるとロクなことがない」と“勝ち方”を会得してきたプロ15年目だ。(茨城県坂東市/桂川洋一)

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