2015年 ANAオープンゴルフトーナメント

49歳の鉄人が大きくリード 温泉大好きマークセン

2015/09/18 18:01
2日連続の「66」。マークセンが今季2勝目に向けトップで決勝へ

札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催されている国内男子ツアー「ANAオープン」2日目。プラヤド・マークセン(タイ)が2日連続の「66」をマークして単独首位をキープした。

今季2勝目を狙う49歳。中盤以降のバーディラッシュの引き金になったのは、出だしの会心のパーセーブだった。1番でいきなり10m近いパットをカップに流し込み、続く2番でも3mを沈めてボギーのピンチを回避した。8バーディのうち、6つのパットの距離は「1クラブ」か「1ピン」。後続に4打差を付けて決勝ラウンドに進んだ。

来年1月にシニア入りするマークセンは、日本ツアー、アジアンツアー、母国のタイツアーを巡る鉄人プレーヤー。年間出場試合は実に40前後に上る。来年には米シニアツアーにも挑戦するつもりだ。

きのうのラウンド後は背中が痛かった。でも、寝たら治った。「タイ式マッサージ?全然してないよ」。通訳を通じて、贔屓にしている大手ビジネスホテルチェーンの名を挙げ、「温泉」(実は、ラジウム人工温泉大浴場)に前夜も浸かったおかげと強調したが、回復の要因とは言えそうもない。「僕はタバコも吸わない。お酒もほとんど飲まない。毎日しっかり睡眠時間を取っているだけ」と普段の生活スタイルこそが健康の秘訣だ。

日本ツアー通算5勝目、今季1勝目を挙げたのは灼熱の中で行われた7月「ダンロップ・スリクソン福島オープン」だった。あす3日目の最終組をともにする石川遼は「(松山)英樹がいた試合で優勝しているわけですから。もちろん英樹には時差ボケなんかもあったと思うけれど、最終日にあれだけ英樹がいいプレーをして、追い上げてくる中で優勝できる。やっぱり強い選手、大先輩」と感服するばかり。

マークセンより2歳年下の谷口徹も「彼はそんなに振っているように見えないのによく飛ぶ。どっちがオッサンか分からん。あしたもよく見せてもらおう」と舌を巻く存在だ。

残り2日も「いつも通りのプレーをするだけ」。年下の選手に易々とタイトルを譲る気はない。(北海道北広島市/桂川洋一)

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