AONがそろい踏み ジャンボ尾崎「昔の和合みたいだ」
日本のみならず世界のトッププロが歴代王者に並ぶ国内男子ツアー「中日クラウンズ」。1960年にスタートした日本最古のスポンサートーナメントは、56回目の開催を迎える今年も青木功、尾崎将司、中嶋常幸のAON3人がそろい踏みする。
青木と尾崎はこの日、ともに用具契約を結ぶテーラーメイド社のコース内で行われた合同撮影会に出席。2週前の開幕戦「東建ホームメイトカップ」に続く出場となる尾崎は「1回体力が落ちると、戻るまでに2週間かかるな。この試合が終わったころに絶好調だ」と、周囲を笑わせた。
両選手は、中日クラウンズでかつて5勝ずつをマーク。「今年はグリーンがいいけど厄介だ。速すぎて…」と青木が言えば、尾崎も「ラフから穂が出てるな。これが大変なんだ。“アホ”って言うんだよ。フライヤーになったり、ならかったり…」と、高い難易度に仕上がったセッティングに嘆き節。
ところが「いろいろあるから、自分たちがやることに対して楽しみ」(青木)、「昔の和合に近くなってきたなあ。コンディションが悪いところに行くと大変。(近年に比べて)難しくなってきた」(尾崎)と、どこか楽しげなのがレジェンドたるゆえんだ。
72歳の青木は2週前の国内シニアツアー開幕戦「金秀シニア 沖縄オープンゴルフトーナメント」の初日に「71」をマーク。年齢以下のスコアで回るエージシュートをいきなり達成したが、「エージシュートなんてどうでもいいんだ。オレは(1ラウンドではなく)試合で何とかしたいんだ!その結果がついてくればいい」とキッパリ。
パー70設定(6545yd)の今大会。68歳のジャンボは「2オーバーで回るとエージシュートか!易しいなあ」と青木に野次を飛ばしつつ、自身のスコアについても「エージシュート?途中まではいけそうなんだけどな…」と意欲は失せていなかった。(愛知県東郷町/桂川洋一)