2015年 東建ホームメイトカップ

市原弘大の変貌ぶり 指導した谷口徹もビックリ?

2015/04/16 18:35
谷口徹から指導を受けた宮崎合宿で開眼。好調なショットで首位発進を決めた市原弘大

国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」初日を終えて、今季最初にリーダーボードトップに名前を載せたのはツアー未勝利の市原弘大。前半2番からの4連続を含む8バーディ、1ボギー「64」をマークし、7アンダー単独首位で飛び出した。

前日までの雨天続きでボールが止まりやすいウェットなグリーンを、好調なショットで攻め通した。4連続バーディはすべて5m以内につけ、後半もボギーなしの3バーディ。「期待感もあったけど、不安も強かった」という開幕初日の重圧をはねのけ、15年目にして初の首位奪取に目を細めた。

昨季は賞金ランク57位に入り3年ぶりのシード復帰を果たしたが、アイアンの精度に課題を感じていたという。このオフには、谷口徹が恒例にしている宮崎合宿に初参加。弱点克服に向けて、主にアイアンの指導を受けたという。

谷口は当時の状況を、笑いとともに振り返る。「一緒にやったけど、あまりにヘタ過ぎてやり甲斐がなかったですよ。教える時間が多すぎて、僕の練習時間が減ってしまいました」。

谷口とは、アイアンショット時に体が左右に動き過ぎる悪癖修正に取り組んだ。「そのときには出来ていなかったけど、自分なりに工夫をして、しっかり考えながら練習してきた」との成果を、早くも好スタートにつなげてみせた。

「気合いを入れてもらった」と、師匠の辛辣な評価を見返すビッグスコア。4アンダーの好スコアで終えた谷口も、「弘大があのスコアでしょ? 伸ばしていく気持ちでいかないと」と、改めて自身のふんどしを締め直した。(三重県桑名市/塚田達也)

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