2014年 ゴルフ日本シリーズJTカップ

賞金王へ半歩前進も――小田孔明「まだ遙か遠くに見える」

2014/12/05 17:33
この日は“我慢の1日”となった小田孔明。これも賞金王へと続く長い道のりの一部だ

東京よみうりCCで行われている今季国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の2日目を終え、賞金ランクトップの小田孔明は通算4アンダー4位タイ。以下逆転賞金王へ“優勝”が最低条件の3人は、岩田寛がイーブンパー15位タイ、藤田寛之は1オーバー18位タイ、近藤共弘は通算2オーバーの20位タイ。小田のペースでこの2日間は進んでいる。

だが、初日こそ「最高」のゴルフで飛び出した小田だったが、この日は一転、ボギーが先行する苦しいゴルフ。「ピンポジションも難しかった」とバーディは10番で2mを沈めたのがこの日唯一。15番(パー3)では3パットのボギーとするなど、終始重い足取りで18ホールを回ってきた。

「難しい――。賞金王への道は難しい――」。ひとりつぶやく小田にとっては、すべての不運が試練に思える。フェアウェイに行った球に泥が付いて、意図しないところに飛んだことも「3、4回あった」という。「まだ遠い。遙か遠くに見える」と、ゴールテープはまだかすんだままだ。

とはいえ、追いかける面々も四苦八苦中。「調子が良くなりそうな時に変なミスがでるので、全然良くならない」というのは、通算イーブンパーの岩田。

通算1オーバーの藤田は、「パットが(狙ったところに)うまく出ていかない」とホールアウト後は練習グリーンで調整を重ねた。

まだアンダーパーをマークしていない近藤は「ずっと我慢しているようなゴルフなので、(パットで)流れをつかみたい」ときっかけを求めている。

小田以外の3人は“優勝”が逆転賞金王への最低条件。明日のムービングデーには、それなりの“動き”が必要だ。(東京都稲城市/今岡涼太)

あと2日。まだ諦めるわけにはいかない。

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