小田孔明は腹痛回復 得意コースで「賞金王決めたい」
国内男子ツアー「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」で過去に2連覇(2008年、2009年)を飾るなど、会場のKochi黒潮カントリークラブを得意とする小田孔明。今週、優勝を果たすと賞金ランキングで2位につける藤田寛之が単独2位にならない限り、小田の賞金王戴冠が決まる。
一気に勝負を決めたい小田だが、体調面では不安がある。先週の「ダンロップフェニックストーナメント」最終日の朝から腹痛に悩まされ、ラウンド後には病院へ駆け込んだ。「胃腸炎って言われたんですけど、どうやら薬を飲んでも良くないらしく、この3日間は雑炊ぐらいしか食べてないんです」。
入院には至らなかったが、宮崎から高知に移動し、火曜日までは痛みが引かなかった。「なんていうんだろう。胃袋をえぐり取られるような痛さっていうかね。こんなの初めてですよ。これはね、絶対ストレス。だからストレス性胃腸炎ってことで」。
この日のプロアマ戦では、体調も回復し無事18ホールを完走したが「肉を食べてないから力が出ない。また痛くなったら嫌だから、金曜ぐらいまでは肉や魚は控えます」と、完治していないだけに、食生活には慎重にならざるを得ない。
「最終戦まで持ち込んで、ドキドキしながら回りたくない。だから大好きなこのコースで決めたいんですよ」。小田を苦しめる胃腸炎の最大の薬、それは今週優勝して賞金王を決めることだ。
小田を追いかける藤田もまた体調面に不安を抱える。「先週から風邪っぽくて、若干だるさがある。風邪が流行っているみたいだしね。(小田)孔明も病院に行ったって言うので、ちょっと心配しています。でも、ちょうどいいのかも。飛距離が落ちているなら、ハンディキャップをもらったほうが自分には助かります」。
コースを得意とする小田に対し、藤田は「苦手ということもないですが、自分の思い通りにいかないコース。自分は7位が最高だったと思う」と、やや向かい風だ。ビッグタイトルの懸かる大一番は、大会3連覇を果たした得意コースで行われる最終戦「日本シリーズJTカップ」に持ち込みたい。(高知県芸西村/本橋英治)