2014年 ダンロップフェニックストーナメント

小田孔明「ブチっ」のち「パチン」 藤田寛之も互いに意識?

2014/11/22 19:45
賞金王は譲れない。得意な次週カシオを前に、今週は少しでも稼いでおきたい小田孔明

国内男子ツアーの賞金王を決める戦いは、今週の「ダンロップフェニックストーナメント」を含めて残り3試合。賞金ランキング1位の小田孔明を同2位の藤田寛之らが追う展開だ。

大会3日目を通算1アンダーの30位タイで迎えた藤田寛之は、10番からスタートすると12番でダブルボギーが先行した。

一方、5アンダーの8位タイから約1時間後にスタートしたのは小田孔明。前半2バーディを奪ったものの、9番でボギーを叩くと、10番では3パットのダブルボギー。直後の11番で6mのバーディパットを沈めたが、「ブチって切れた」とイライラしたまま1つスコアを落として通算4アンダーで15番ティにたどり着いた。

ふと、横にあるリーダーボードを見ると、同じ4アンダーにいつの間にか“藤田寛之”の名前があることに気付いたという。藤田は12番のダブルボギーの後、18番、さらに2番から4連続バーディを奪ってしっかりとスコアを伸ばしていた。これを見て、小田のスイッチがパチンと入った。

「そんなん見たからね。そのあと4つ並べましたよ」。

直後の15番から最終18番まで4連続のバーディで締めた小田は、得意げに鼻を鳴らした。

3日目を終えて、小田は通算8アンダーの5位タイで、藤田は4アンダーの17位タイ。「少しはちゃんとやらないと。孔明は自分のことなんか忘れちゃっているでしょう(笑)」と自身の4連続バーディを振り返った藤田だが、見えないところでこの2人、しっかり意識し合っていた。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)

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