2014年 ANAオープンゴルフトーナメント

28位に後退の石川遼 ドライバーショット3発を悔やむ

2014/09/20 17:21
この日3つのボギーはドライバーショットのミスで生まれた

首位と6打差の19位から巻き返しを狙った「ANAオープン」の3日目。石川遼は5つのバーディを奪いながら、ボギーを3つたたいて通算6アンダーの28位と順位を落とした。

この日、ボギーに直結したのはドライバーでの3発のミスショットだった。スタートの1番では右に曲げ、前日ボギーをたたいた4番でも、再び右ラフからグリーン近くに運ぶも1.2メートルのパーパットが決まらない。折り返した10番で大きく右に曲げると、前方が斜面で横に出すのが精一杯という状況。このホールで3つ目のボギーを余儀なくされた。

前半2つ、後半3つのバーディを奪ったものの、目標に掲げた5アンダー以上のスコアにはボギーの数だけ届かなかった。

「2打目でグリーンが狙えないところに簡単に行ってしまうなど、まだまだ(ドライバーショットの)安定感がない。右に行くのは、振り切れていないというか、思い切りがない時。フェアウェイが狭いと振ろうという意識が薄れてしまう」と、その口調は重かった。

最終日に向けて希望を見いだすとすれば、パッティングだ。アイアンショットでチャンスに付ける機会は少なかったが、下りで微妙に左右に切れるラインを読み切るなど、パットで5つのバーディをもぎ取っている。

「たくさんの人に見に来ていたただいているので、明日はいいスコアを出したいと思う。そのためにどうするかというのが、今、自分がやるべきことだと思う」。首位との差は7打に開いて迎える最終日。上位進出には攻めるしか道はない。そのためにはドライバーを振り切ること。言葉には出さずとも、石川の心は固まっている。(北海道北広島市/本橋英治)

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