まさかの暗転…小田孔明はまたも勝利の女神に見放される
国内男子ツアーの今季メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の最終日。首位との1打差を追ってスタートした小田孔明は、自身初のメジャータイトル獲得を狙ったが、通算8アンダーの2位タイ。一時は単独首位に立ちながら、終盤の3連続ボギーで涙をのんだ。
小田は同郷(福岡県田川市出身)の手嶋多一を追いかけ、勝負のサンデーバックナインでチャージをかけた。10番で手嶋が3パットでボギーをたたき、バーディを奪った小田が単独首位に浮上。その後も11番パー5、12番と3連続でスコアを伸ばして一気に引き離しにかかった。
「完全に俺のペースだったし、完璧なゴルフだった」
しかし、単独首位で残り5ホールとなった14番で暗転する。ティショットを左のラフに入れると、2打目は右足がバンカーというスタンスの取りづらいライでパーオンならず。3打目をピン3メートルに寄せたがパーパットを外した。続く15番パー3はティショットをバンカーに入れて目玉状態。2打目は上手く脱出したが、3メートルのパーパットはカップに届かなかった。さらに16番では1メートルのパーパットがカップに蹴られた。まさかの3連続ボギー…。
1打差で食い下がって迎えた最終18番パー5で、最後のチャンスにかけてドライバーを振り切ったが、フェアウェイをとらえられず、レイアップした3打目もピン下5メートルのカラー止まり。バーディトライは「ヘッドが(ボール後方のラフに)ひっかかったのは分かったから止めれば良かったのに…」と、1メートルショートして万事休した。
「自分が最後までちゃんとしたゴルフをしていれば逃げ切れたのに。しかし、メジャーに勝てんねー。メジャーはまだまだ早いってことでしょうね」。昨年の「日本オープンゴルフ選手権競技」に続いて、メジャーの舞台で勝利の女神に見放され、唇をかんだ。
今季の目標を賞金王とメジャータイトル獲得に置いている。小田は「次はツアー選手権でリベンジです」と、2週間後に開催される「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」で再びメジャータイトルに挑む。(兵庫県西脇市/本橋英治)