国内男子ツアー

期待の新人プロゴルファー争奪戦の行方

2002/12/24 09:00
世界に通用する選手になるか、プロ入り後の清田には気合いがかかる。

ブリヂストンスポーツが、日本体育大学4年の清田太一郎と総合契約を結んだ。清田は昨年の全米アマチュア選手権でベスト8に進出し、今年は6月に行われた全米オープンで、アマチュアながら本戦出場を果たした。

熊本県で生まれ、高校は福岡の沖学園に進学。1997年に日本ジュニア選手権で優勝し、翌98年には日本アマチュアマッチプレー選手権、全国高校選手権でも優勝。高校卒業後は日本体育大学に入学し、昨年プロ入りした中島雅生の1学年後輩としてゴルフに打ち込んできた。今年は朝日杯全日本学生選手権、関東学生選手権で優勝し日体大でもエース格に成長した。

契約について清田は「プロとしての第一歩をブリヂストンスポーツと契約できて本当に良かったと思っています。ツアーステージを今までずっと使ってきて、信頼を寄せていたのでクラブ、ボールは安心して使えます。これからは技術面、精神面をもっと鍛えて、世界で活躍できる選手を目指します」

ちなみに清田の契約内容は、ゴルフクラブ、ボール、キャディバッグ、ウェア、シューズ、グローブ、キャップ、傘、ソックス、タオル。全身ツアーステージ尽くめになる。

来シーズンプロ入りを表明している選手には、東北福祉大の宮里優作もいる。国内のトーナメントで数多く優勝争いに加わるなど、その逸材ぶりは周知のところだが、こちらも契約先が注目される。

現在はブリヂストンのクラブを使用し、ウェアは上から下までナイキで統一している。この2社に加え、他のメーカーも契約話を持ちかけているが、こちらはそうとうな金額が動きそうだ。

ブリヂストンとしては宮里も獲得し、第2の伊沢利光、丸山茂樹を狙っている。清田、宮里には、契約で浮かれることなくゴルフに集中し、1年目からフル回転で活躍してもらいたい。