ツアーこぼれ話 <今野康晴選手>
今シーズンの開幕まで約1ヶ月。
選手たちも間もなく会場で、ファンのみなさんにまたお目にかかれることを、楽しみにしていることでしょう。過酷な連戦生活の中、選手たちにとって、ロープの外から送られるみなさんの大きな声援は、格別なもの。暖かい言葉を励みに、より素晴らしいプレーを見せようと、頑張るわけですが・・・。
実はみなさんからのありがたい応援の中でも、選手たちをちょっぴりがっかりさせる内容があるのです。
それは、自分の名前を間違えて、呼ばれてしまうこと。
「『ファンなんです』と言いながら、まったく違う呼び方でサインを求められたりすると、(この人、本当にファンなのかなあ・・・)と、内心、悲しくなってしまう」とは、ある選手の独り言。
昨年、2週連続優勝を果たした今野康晴も、よくそういう目にあう選手の一人です。
デビュー当時はよく、名字を「こんの」と呼び間違いされてきた彼は、「さすがに最近ではなくなってきましたね」と言いながらも、やはり今でもまれに「こんのさん」と言ってくるファンに遭遇するそう。
はじめの頃は、「いまの、です」と訂正していたそうですが、そう言い直すたびに、かえって気まずい雰囲気が漂ってしまうのもイヤで、場合によってはそのまま「こんの」で通してしまうこともあるといいます。
「もっと活躍して、覚えてもらうのが一番ですよね」と逆に発奮材料にもしていると言いますが、今野のほかにも、そんな思いをしている選手は、意外と多いようです。
今月20日には、選手たちのプロフィールが載った2003年版の「ジャパンゴルフツアーオフィシャルガイドブック」が発売になりますし、ホームページ内にもプロフィールの項目がありますので、みなさまにはそれらをご参考に、お気に入りの選手の読み仮名だけでも頭に入れられてから、会場に足を運んでいただければ幸いです。
※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。