次なる有望アマは誰だ? 蝉川泰果を「尊敬する」後輩は日本アマ王者
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 事前情報(28日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)
東北福祉大の4年生、蝉川泰果は前週の「パナソニックオープン」でツアー史上6人目のアマチュア優勝者になった。前年大会の中島啓太に続く快挙は、新世代の勢いを加速させる。今週は2人の1学年下の岡田晃平(東北福祉大3年)が出場。今年の「日本アマチュア選手権」を制した20歳だ。
先輩の優勝は大学のある仙台での練習中に知った。スマートフォンで逐一順位を確認し、その後のゴルフ部の“グループLINE”は祝福メッセージにいっぱいになった。「金谷(拓実/2019年三井住友VISA太平洋マスターズ)さんも優勝されましたけど、(蝉川は)1つ上という存在なのですごく驚きと、『自分もやってやろう』と気合いが入りました」
今月フランスで行われた「世界アマチュアチーム選手権」にはナショナルチームの一員として中島、蝉川と一緒に出場。好調さを間近で見ていたこともあり、「崩さなかったらチャンスはあるなと思っていました。本当に心から尊敬しています」と目線を上げた。
現行の日本ツアーの制度では、アマチュア時代の成績がどれほど輝かしくても、即座にシードを得るためには優勝するしかない。予選会(QT)が“免除”されるタイトルは大いに魅力的。「アマチュアが力をつけている。それに自分が負けないように。いずれ一緒にやるライバルだと思うので。この競争を勝ち抜けるような意識を持って練習しています」と、快挙はいっそう身近になった。
岡田は蝉川を「ロングヒッターで気合いが入った選手。流れに乗ると止まらない。本当にタイガー・ウッズのような選手」だと語る。比して自分は「攻守をしっかりして、アクセルとブレーキを踏んでスコアメークしていくタイプ」。そうは言っても、ツアーでも蝉川同様、トップクラスに入れるほどの飛距離を持ち合わせているから末恐ろしい。(愛知県みよし市/桂川洋一)