国内男子ツアー

日本勢トップ通過した大学生プロ平田憲聖 翌日には“プロアマ研修”

2021/12/14 12:50
プロ転向したばかりの平田憲聖(左から2番目)はQT突破後、すぐに初めてのプロアマに参加した

◇国内男子◇ファイナルQT◇トム・ワトソンGC(宮崎)◇6984yd(パー72)

大阪学院大3年の平田憲聖(ひらた・けんせい)が最終予選会を2位で終え、来季レギュラーツアー前半戦の出場権を手にした。トップ通過のアンドルー・エバンス(オーストラリア)に次いで、日本勢では最上位。6日のプロ転向から1週のあいだに、ツアープロとしてのステップを軽快に踏んだ。

72ホールの戦いは2オーバー35位で迎えた後半2日間に「66」、「69」をマークして、エバンスに1打差まで迫った。場内にリーダーボードはなく「上位でプレーしている実感はなかった」という独特の緊張感。終盤17番のボギーを悔やんだが「自分にとっては十分な成績になりました」と納得した。

今年の「日本学生選手権」王者は大学生プロとして参戦する来季の“職場”を確保。翌日には会場に隣接するフェニックスCCで、4位通過の篠優希、6位だった大内智文とともに、それぞれがゲストのアマチュアとプレーした。

新たにツアープレーヤーになった選手向けのガイダンスの一環で、さながらプロアマの“OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)”。QTを支援するSMBCモビットの中辻信之社長らスポンサー関係者、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の理事らを迎え、ホスト役を体験した。

21歳は「自分のゴルフで魅せるプロになりたい。周りの人に感謝を忘れないプロになりたいです」というのが目標。ルーキーイヤーが待ちきれない。