上位争いも「ちょっと足りない」 米ツアー復帰を目指す小平智の満足度
◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目(15日)◇琵琶湖CC(滋賀)◇6986yd(パー71)
「あまり手応えはないですね」。2日続けて5アンダー「66」をマークして通算10アンダーで1打差3位につける小平智だが、その表情は曇ったままだ。
「日本だとこの位置ですけど、海外にいると、このスコアを出しても20位か、30位くらいなのかなって。また(PGAツアーに)戻る気でいるし、来週(ZOZOチャンピオンシップ)のことを意識すると、ちょっと足りないのかなって感じるので」という。もし米ツアーなら…。小平が想定するのは2日目を終えて首位が16、17アンダーで、カットラインは5、6アンダーというものだ。
「そういうのを意識していると、必然的にこのスコアでも良くなく感じてくるので、レベルも上がってくるのかなと」。帰国してまだ2戦目。米国で感じてきた肌感覚はまだ鮮明だ。
それでも池田勇太、手嶋多一と歴代チャンピオンが競演した3サムで、池田が首位タイの11アンダー、小平が10アンダー、手嶋も4アンダーと全員が好スコアで2日間を終えた。
この大会における小平と池田の因縁は深い。2014年大会(千葉CC梅郷コース)は池田が優勝して、小平が1打差2位。翌15年(六甲国際GC東コース)には小平が優勝し、池田が1打差2位と2年連続でナショナルオープンのタイトルを争ったこともある。「勇太さんの変わっている部分もあったし、自分も変わった部分を見せられたと思う。最終日にまた良い争いができればいいなと思います」
視線は米国を見据えながらも、日本での戦いも無駄にするつもりはない。「1試合1試合を全力でこなしていきたい。できるだけ上位で優勝争いをして、スポンサーやファンに良いところを見せたいなって思います」。その先に米ツアー復帰への道も広がっている。(滋賀県栗東市/今岡涼太)