2021年 フジサンケイクラシック

「ゆうき」と読みます古川雄大 ネット検索は“ゴルフ”も添えて

2021/09/02 18:14
イケメン俳優と同じ漢字だけど「ゆうき」と読みます

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 初日(2日)◇富士桜CC(山梨)◇7566yd(パー71)

自分の名前をネット検索するエゴサーチ。見られてナンボの世界にいるプロスポーツ選手が、世間の視線を気にするのは不思議ではない。ただ、少し厄介なのは同姓同名の他人が自分よりもずっと有名な場合。「本人」がヒットしないと、なんだかむなしくもあり、気恥ずかしくもあって…。

古川雄大は東海大出身の23歳。「雄大」は両親の「『雄大』な心を持ち、人々に『勇気』を与えられるように」という願いから、「ゆうき」と読むが、検索エンジンがそう識別してくれるはずもない。名前をググって、ズラリと並ぶのは同じ漢字の男性俳優(こちらは、ふるかわ・ゆうた)の情報ばかり。ツアーのウェブサイトで自分の成績を確認するときは「古川雄大 ゴルフ」と打ち込んでいる。

今年に入って6月の国内メジャー「日本ツアー選手権 森ビル杯」で単独2位の活躍を見せ、「日本プロゴルフ選手権」でも9位に入った。少しは有名に…と期待して最近SNSをのぞいたが、思わぬ“被害者”を発見してしまった。

とある、つぶやき。「なぜ、ゴルフ中継の録画が…」。どうやら、俳優の古川さんのファンと思しきユーザーが、テレビのレコーダーの「人名」機能で自動録画予約をしたらしく、古川が上位にいた「日本ツアー選手権」の映像が意図せず残ってしまったらしい。

「なんだか申し訳なかったです。複雑な気持ちで。悔しいですけどね。(古川さんは)めっちゃイケメンの方。ゴルフをして有名になったら、この人より有名になりたいと小学校の時に思っていました。いや、今でも思いますね(笑)」

正直さと、聡明さがうかがえる有望株。初勝利、優勝争いが待ち遠しい。「めちゃめちゃ頭を使うゴルフ。技術があるわけではないので。マネジメントで自分の苦手な部分を補ってプレーしています」というのが信条だ。プロデビュー戦となった前年、予選落ちした本大会で初日5バーディ、2ボギーの「68」をマークした。

「アメリカツアーに行きたいのはもちろん、マスターズで優勝したいと大学生の頃に思い始めた。世界ランキングを挙げて、まずはマスターズに出るのが目標です」。その時が来れば、名前はきっと検索上位にある。(山梨県河口湖町/桂川洋一)

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