2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

「自信あります!」石坂友宏は“甘さ”消して意識改革

2021/06/26 17:18
石坂友宏(左)は時松隆光と連日の最終組で逆転初優勝を狙う

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目(26日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

昨年「ダンロップフェニックス」で金谷拓実との4ホールに及ぶプレーオフで激闘を演じ、一気に名前を売った石坂友宏。2021年に入ると、初戦「東建ホームメイトカップ」こそ8位に食い込んだが、8試合で予選落ちが5度を数えた。

7連戦目となった5月「ミズノオープン」で左肩に痛みを覚えた。原因がわからず、初めてツアーのフィットネスカー「プレジャー」に足を運ぶと「疲労です、と」。けがでなかったことにホッとした半面、体のケアが足りていなかったことを自覚した。家族を含めて周囲からも忠告を受け、「整体とかも行かず、ストレッチとか自分でやるくらい。“ゴルフができればいい”って考えてるくらいの甘さがあった」と振り返る。

体のメンテナンスにも気を配るようになり、8連戦後のオープンウィークは下半身メインのトレーニングでコンディションを整えてきた。首位の時松隆光と3打差2位タイで迎える最終日へ「自信はあります!」と即答できる理由も、しっかりと試合に向けて準備できた手応えがあるからだ。

この日も最終組で時松を追ってのプレー。3番から3連続バーディを奪うなど、出だし5ホールで4つ伸ばして差を詰め、「66」をマークした。「かなり意識していた。徐々に(差を)詰めていた中で、自分でも入れなきゃという気持ちがあった」。1mないバーディパットを外した14番、3パットで唯一のボギーを喫した16番を猛省。「キャディからも『プレーが早いよ』と。リズムがちょっと速くなっていたのかもしれない」と分析した。

「しっかり体調管理をして、きょうまでやってきたことを変えずに。バーディ合戦になると思うので、7アンダー、8アンダーくらい出さないと」。苦い経験も糧にして、21歳が初優勝を狙う。(福島県西郷村/亀山泰宏)

2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン