2014年 ソニーオープンinハワイ

今田竜二 PGAツアー復活への道のり

2014/01/10 16:43
PGAツアー復帰へ挑む今田竜二。道は厳しくとも無数にある

米国ハワイ州にあるワイアラエCCで行われている「ソニーオープンinハワイ」初日、4バーディ1ボギーの「67」、3アンダーの今田竜二は12位タイと上々の滑り出しを見せた。

2013年シーズンのフェデックスカップランキングを224位で終えた今田は、今大会には主催者推薦で出場している。「目標はPGAツアーフル参戦」という今田にとっては、どんな権利を使ってでも、PGAに出場して優勝するのがその一番の近道だ。たとえ優勝しなくても、上位に入ってフェデックスカップポイントを稼いでいけばシード復帰も見えてくるし、出場した試合でトップ10に入れば、次週の出場も可能となる(ただし、今週トップ10の場合は翌々週のファーマーズ・インシュランスオープンに出場できる)。

PGAツアーの“実績ある選手”に対する配慮も、その道筋の助けになっている。たとえば、PGAツアーの出場資格には、「過去の優勝者」というカテゴリーが存在する。また、昨年のウェブドットコムツアーでは賞金ランキング141位と賞金シードに届かなかったが、今年は「過去のPGAツアー・フルシード保持者」というカテゴリーで、ほぼすべてのウェブドットコムツアーの試合に出場できるのだ。

昨年、Qスクールとウェブドットコムツアーの仕組みが変更され、それに伴い今田本人も今季どれだけの試合に出場できるのか、最近まで定かではなかったという。その間は、日本やアジアなど他ツアーへの参戦も頭をよぎったというが、「目指している場所はPGAツアー。それに一番近づけるのはウェブドットコムツアー」と、今年も米国へ腰を据え続けることに落ち着いた。

近年のコース距離延長や、選手たちの飛距離アップにより、小技を武器とする選手には厳しいツアーとなっているのか? と本人に聞いてみた。「僕のような選手にとっては苦しい場所だけど、戦えないわけじゃない。現にザック・ジョンソンとか活躍している選手もいる」。愚問だった。(ハワイ州ホノルル/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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