轟音が鳴り響くタナ・メラCC
2011/02/26 20:23
24日(木)に開幕する米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」。舞台となるタナ・メラCCガーデンコースはシンガポールの玄関口、チャンギ空港からほど近い場所にある。
少し誤解を生むかもしれないので訂正するが、「ほど近い」というのは正確ではない。というか双方は隣接しているのである。コース上空には各国からの国際線をはじめジェット機が飛び回っており、選手はプレー中も轟音に包まれる。
13番グリーンから14番ホール(ティからグリーンまで)に至っては、滑走路が塀を隔てたところにあり、アドレスに入り、バックスイングを始めようした時に…ゴオオーッ!なんてことがしばしばある。
ただし、この地面も揺らしそうな大きな音、大会前日のプロアマ戦で気にするアマチュアは見られたが、プロはそうでもないらしい。
その代わりに警戒するのが風だそうだ。宮里藍は「隣が空港になっているせいか、(滑走路に)近いところは風が回っている」と説明する。
けれどこの“騒音”については藍は「ぜんっぜん、気にならないですね」と一笑に付した。
そして宮里美香も言った。
「音は気になりません。私は沖縄ですから。基地がありますから」。
その言葉に思わずドキッとなった。(編集部・桂川洋一)
■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw