大山志保、夢への第一歩
2007/03/31 00:00
「テレビで見て、早くあの舞台に立ちたいと思っていました」。大山志保が夢見ていたのは、「クラフトナビスコチャンピオンシップ」の最終ホール、18番グリーンへと続く道。大勢のギャラリーで埋め尽くされた観客席の前を通り、小さな橋を渡ってアイランドグリーンへと続くあの道だ。
陽気でポジティブなアメリカのギャラリー達は、良いプレーを見せる選手には温かい声援を送る。この日、ベストスコアとなる「67」を出して首位タイに浮上したポーラ・クリーマーが颯爽とこの道を通ったときには、スタンドのギャラリーはスタンディングオベーションと歓声でポーラを迎えた。
だが、大山も負けてはいない。プロアマで一緒に回った人たちを中心に、数名のSHIHOマニアが、大山のスタートホール、そして最終ホールで熱烈な声援を送る。「Shiho~」と言いながら立ち上がってウェーブし、目の前を通る大山に手を差し出す。「すごい元気になりますね。嬉しいです」。米国進出を目指す大山にとっては、その気持ちをさらに強くする応援団に違いない。
この日は「75」で回り通算7オーバー。かろうじて予選は通過したものの、まだ本来の力は発揮出来ていない。あと2日、目指す大舞台へ向けて大山の挑戦は続いていく。
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka