病の克服と支援・・・ステーシー・ルイスの生きる道
2010/11/06 20:05
「ミズノクラシック」を主催する、ミズノと契約するホステスプロたち。日本勢の飯島茜と服部真夕は苦戦が続く中、海外勢でただ1人のホステスプロであるステーシー・ルイスが猛チャージ。コースレコードに並ぶ「64」をマークして首位に2打差に迫り、「チームのメンバーがいる所で、優勝できることに越したことはない」と、逆転勝利に意欲を燃やす。
今週、ルイスには燃える理由がもう1つある。11歳の時に、背骨が左右に歪む『脊柱側わん症』と診断され、以降7年間、矯正器具を装着しながらの生活が続いた。8歳から始めたゴルフも断念し、18歳で手術を決意。9ヶ月のリハビリを経てゴルフを再開し、その後は大学ゴルフ界で多くのタイトルを獲得してきた。
その経験を活かし「たくさんの患者に手を差し伸べたい」と、ルイスは同じ症状に悩む子供たちへの支援やサポートを長く続けている。そして今週、同じ病にかかっている西宮市在住の10歳の女の子がコースに招かれた。父親の要望によりルイスと面会の場が設けられ、この日のホールアウト後に会話を交わした。
「その子供が来てくれて応援してくれたことは力になったし、励みにもなる」と振り返るルイス。続けてきたバレーを断念したという女の子に対して、自分の経験を交え励ましたという。「明日も良いプレーをして、勇気づけてあげたい」と、優しい微笑みを浮かべる。自分のためだけではない。たくさんの子供たちの期待に応えるためにも、ルイスは戦っている。(編集部:塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。