欧州の賞金王&新人賞
欧州ツアー最終戦がいよいよスペイン・バルデラマの「ザ・クラブ・デ・ゴルフ」で始まる。99年のライダーカップなど、過去に様々なドラマを生んできたバルデラマ。果たして今回の賞金王レースではどんなドラマを生むのか?2年連続賞金王を狙うレティーフ・グーセンと現在2位のパドレイグ・ハリントンの差はわずか2万3048ドル。
トーマス・ビヨーン
「グーセンはアメリカから戻ってきたばかりだから時差ボケで本調子ではないのでは?でも両者とも絶好調だし、どちらが勝つか分からない」
パドレイグ・ハリントン
「パターの調子次第。先週の最終ラウンドもパターが悪かった。現在はパットの調整に時間をかけているが、整えば大丈夫だと思う」
賞金王レース以外の注目は2002年新人賞の行方。今までコンスタントに上位フィニッシュを飾っているニック・ファルドの秘蔵っ子、ニック・ドハティが有力とされているが、グレーム・マクドウェルの名前も浮上。
ニック・ドハティ
「新人賞レースになると、色々な数字が出てきて良く分からない。だからひたすら自分のプレーに集中するつもり。グラームの結果次第では逆転される場合もあるし悩んでも仕方がない。ただ、試合後に祝勝会を挙げているのが私であると嬉しいね」
タイトルのかかっていない選手たちは、賞金ランキング15位を狙っている。つまり来季の全米オープンへの参戦権獲得だ。
イアン・ポールター(賞金ランキング20位)
「最後のトーナメントだが、最後のチャンスでもある。今週の試合で結果を出して、15位以内に入れれば最高だ」
様々な思惑がからみ、ヒートアップしそうな「ボルボマスターズ」。その舞台は最終戦に相応しい難攻不落のバルデラマ。最高の役者とステージが整った。
パドレイグ・ハリントン
「どのホールにも最悪の落とし穴が隠されているコースだから、全ホールを完璧にラウンドしなければならないタフなコースだ」
ニック・ドハティ
「いつも通り小さくて速いグリーン。信じられないほど厳しいピンポジションに切ってくるに違いない。たとえ2メートルでも難しいパットになるはず。だから面白いのだけどね」
ホセ・マリア・オラサバル
「皆シーズンの終わりをキレイに飾りたい。もちろん来季のことを考えていたり、賞金王レースだったりと緊迫した空気はあるだろうが、私のように良いシーズンを過した選手は、締めくくりの試合ということで和やかに楽しみながらプレーするだろう」
◇賞金王レース2人の比較
<レティーフ・グーセン>
試合数/21
平均スコア/69.95
パーオン率/70.40%
アンダーパー回数/76ラウンド中 48ラウンド
獲得賞金額/$2,327,176
<パドレイグ・ハリントン>
試合数/21
平均スコア/69.48
パーオン率/70.00%
アンダーパー回数/77ラウンド中 58ラウンド
獲得賞金額/$2,304,104
◇新人賞2人の比較
<ニック・ドハティ>
試合数/31
最高成績/2位タイ
トップ10入り/3回
獲得賞金額/$551,461(ランク33位)
<グレーム・マクドウェル>
試合数/12
最高成績/優勝
トップ10入り/2回
獲得賞金額/$399,844(ランク54位)
*欧州ツアー最終戦「ボルボマスターズ」は初日から最終日まで「ザ・ゴルフ・チャンネル」で衛星生中継予定