平塚とアマ伊藤が練習ラウンド 難コースに警戒/ハッサンII ゴルフトロフィー
欧州男子ツアー第11戦「ハッサンII ゴルフトロフィー」が、3月22日(木)から25日(日)までの4日間、モロッコにあるゴルフ・ドゥ・パレロワイヤルで開催される。日本からは昨年に引き続き平塚哲二と、アマチュアの伊藤誠道の2名が出場。練習ラウンド後に、今年の意気込みを聞いた。
「昨年に比べてフェアウェイが柔らかく、その分距離が出にくい。グリーンも同様で、しかも難しい。ミスショットをリカバーしようとすればするほど、ボギー、ダボになりかねないので、慎重にならないといけない。コースの隣が海なので、午後から強い風に見舞われる。その海風が独特で一定に吹いていないので、それも計算しないといけない。でもスコアは作りやすいコースなので、チャンスを狙う」と平塚。一方伊藤は、「とにかく難しいコース。今日平塚さんと練習ラウンドをしてすごく勉強になった。コース戦略から打ち方まで、いろいろと教えてもらったので、それを本戦で生かしたい」と語った。
平塚・伊藤が口をそろえて「距離はないが難コース」と語る、この「ゴルフ・ドゥ・パレロワイヤル」は、王宮の敷地内に位置し、周囲は高い塀に囲まれている。王宮関係者専用のコースというだけあり、ラウンドはもちろん、通常は一般人も入ることも許されていない。王宮の敷地内のコースだが、設計者はゴルフコース設計界の巨匠ロバート・トレント・ジョーンズSR(シニア)。難コースを得意とする設計者だけあり、うねるようなフェアウェイ、馬の背のようなグリーンと、選手を悩ますホールが続く。
中でも2番と8番のショートは涙もの。欧州ツアーを50勝したスペイン出身のセベ・バレステロスは以前、この2番ホールのあまりの難しさにサジを投げたとか。さらにスコットランド出身のコリン・モンゴメリーは、8番のショートで8回も叩いてしまった経験をもつ。強豪泣かせのこのコース。日本人選手がどのように魅せてくれるのか、明日からの戦いに注目したい。