「全英みたい!?」強風のオーガスタで好プレーを見せた欧州勢
「マスターズ」初日にアンディ・サリバンは「71」をマークした。ジョージアの歴史的なレイアウトに強風が舞うなか、木曜のラウンドでアンダーパーを記録したのは11選手に留まった。7アンダーで初日をラウンドした米国のチャーリー・ホフマンが4打差の首位に立った。
米国勢よりも欧州勢向きのコンディションとなった初日は、ヨーロピアンツアーの選手たちも奮闘し、2アンダーにはリー・ウェストウッドが、そして1アンダーにはサリバン、マシュー・フィッツパトリック、セルヒオ・ガルシア、ジャスティン・ローズがつけた。
昨季の「マスターズ」デビュー戦ではバーディをひとつも奪えずに大会を終えたサリバンだったが、きょうラウンドには及第点を与え、厳しいコンディションながら、リラックスして臨めたと明かした。
「荒々しいコンディションだったね。『全英オープン』みたいだったよ。アンダーパーで上がれて興奮している」とサリバン。
「何が起こるか判断するのが難しかった。ほとんど強風を推測しなければならない感じだったし、風が止んだ後、あるいは風が吹く前を狙って打たなければならなかった」。
「本当に興奮している。特に昨年のことがあっただけにね。去年はゴルフコース上で最もナーバスな男になっていたから、今年は普通に自分のプレーができたのが嬉しいんだ」。
12回目の「マスターズ」をプレーし、直近の6回では5度のトップ15入りを果たしているイングランドの同胞のローズは、「マスターズ」でここまで天候が荒れたことはなかったのではないか、と話した。
「今日、ゴルフコースに勝つことができたのであれば、自分自身をかなり誇ってもいいと思うよ」とローズ。「もちろんとてもタフだった。僕はこのコースでは、ここまで風が強いなかでプレーしたことはこれまでなかったからね。一息つけるようなプレーは一切なかった。単純なタップインでさえ、シンプルにはプレーできなかったんだ」。
「今日は全てがチャレンジだった」。
昨年7位タイに入るなど、3度目の「マスターズ」をプレーするフィッツパトリックは、最終ホールでダブルボギーを叩いたにも関わらず、今日の出来には満足感を示した。
「とても良いプレーができた。多くのグリーンを捉えたし、とにかく堅実なプレーができた。ミスもそんなに多くなかったし、ミスしても良いエリアにミスしたんだ」とフィッツパトリック。
「あの風の強さだったので今日のコースは難しかった。風は常に渦巻いていたので、簡単ではなかったね」。
「この場所がどれだけ素晴らしいかは誰もが知っていて、ファンタスティックなゴルフコースだし、こういう設定になると凄くタフになるんだ。僕は簡単なゴルフコースよりも難しいコースでプレーする方が好きなんだよ」。
「全英オープン」でのトップ10入りが10回という実績が示す通り、風の強いコンディションを苦にしないガルシアは、念願のメジャー初制覇へ向け、ノーボギーのラウンドに胸を張った。
「もしかしたら、僕にとってこれはオーガスタで初となるノーボギーのラウンドだったかもしれないけれど、こんなコンディションのなか、ノーボギーで回れたのはとても良かったね」とガルシア。
「ここまで風が強いととても難しくなるからね。正しいクラブを選ぶのが難しくなるし、間合いを取らなければならないこともあったりするから」。
「とにかくショートゲームの練習に取り組み続けて、その部分の自信をつけたいし、それができれば(メジャー初制覇は)可能だと思うんだ」。