世界1位奪還なるか マキロイがメキシコで単独首位に浮上
今季これまで競技から遠ざかっていた不安をあざ笑うかのように見事なチャージをかけたロリー・マキロイが、「WGCメキシコ選手権」を首位で折り返し、世界ナンバーワン奪還へ向け大きく前進した。
2017年は1月の「南アフリカオープン」1試合のみの出場に留まっていたマキロイ。同大会でプレーオフの末、グレーム・ストームに敗れると、その直後に肋骨の疲労骨折と診断されたのである。
とはいえ、27歳のマキロイは、自身が今週WGCタイトルを獲得し、ダスティン・ジョンソンが今大会で4位タイ以下に終われば、2015年の8月以来となる世界ゴルフランキングの頂点に返り咲ける状況で今大会に臨んでいる。
メジャー4勝のマキロイはその条件を満たすべく、2日目のチャプルテペクGCを「65」で回り、フィル・ミケルソン、ジャスティン・トーマス、そしてイングランドのロス・フィッシャーに2打差をつけてトップに立った。
2日目「66」をマークしたジョンソンは、アンディ・サリバンとダニエル・バーガーと並ぶ5位タイにつけている。9番で2打目を直接叩き込んでイーグルを奪ったサリバンは、11番、15番、そして16番でもバーディを奪い、2日目は見事「65」をマークした。
「全体的にすばらしいね。今日、スタート前に『65』を提示されていたら受け入れていただろうけれど、16番は絶好のバーディチャンスを逃してしまったし、17番では3パットし、18番でも短いパットを外してしまったからね」とラウンド後に語ったマキロイ。
「首位で週末を迎える絶好のポジションにつけているけれど、あと幾つかスコアを伸ばすこともできたと感じている」。
「今週は決して期待値を低くしないで臨もうと心掛けていたけれど、とにかく様子を見ながら、流れに任せて一日一日をこなすなかで、始めの2日が終わった段階で良い位置につけることができたんだ」。
「自分の体は良い感じだし、それが最も重要なことだと思うけれど、この調子でプレーすることができれば今週は大きなチャンスだと思う」。
マキロイの一日は、ワンオンに成功しながらも3パットのパーとした短いパー4の1番から始まるも、2番、4番、6番、そして9番とバーディを奪い、「31」でハーフターンした。
12番をボギーとしたマキロイは、13番でバーディを奪ってバウンスバックすると、2打目がピン左4.5メートルに着弾し、そのまま傾斜を伝ってホールを吸い込まれた14番ではイーグルを奪って一気にスコアを伸ばした。
パー5の15番で予定調和のバーディを奪った北アイルランドのマキロイは、17番で3パットのボギーを喫すると、18番では短いバーディパットがカップの縁に嫌われ、パーで2日目のラウンドを終えた。
ミケルソンはこの日、3ホールを終えたところでキャディのジム・マッケイがウィルス性腹痛のためコースからの離脱を余儀なくされ、ラウンドの早い段階でキャディを変更しなければならない災難に見舞われるも、着実にスコアを伸ばして優勝戦線に踏み止まった。