アクロンで花開いたローズ
イングランドのジャスティン・ローズが「WGCブリヂストンインビテーショナル」3日目をノーボギーの「63」でラウンドし、首位タイで最終日を迎える展開となった。
世界8位のローズは金曜の2日目はバーディが奪えず、1オーバーの「71」でラウンドし、首位と6打差で大会を折り返していた。
しかしながら、土曜のラウンドで再びバーディ街道を突き進んだ35歳のローズは、2連続バーディで発進すると、8番でもバーディを奪い、「32」で後半へ折り返した。
ローズはその後、13番、15番、そして16番とバーディを積み重ねると、最終ホールでは9メートルのバーディパットをねじ込み、全選手を通じて今週初となるノーボギーのラウンドを完遂し、通算9アンダーとして前日首位のジム・フューリックとトップで並んだ。
ローズは自身の3日目のパフォーマンスに喜びを見せた。「昨日『71』で回った時も、実際のところとても良いプレーができていたので、今日とあまり変わらなかった」とローズ。
「昨日も今日と同じように1Wの調子は良かった。もちろん、それがこのコースで良いラウンドを仕立て上げる鍵なのだけどね。ただ、昨日はそうならなかっただけなんだ」。
「でも、今日は自分がまだ良いプレーができているという確信と共に臨み、昨日までは少しばかりコースをリスペクトし過ぎていたかもしれないと、心理面の調整を行ったんだ」。
「今週はずっと2.5メートル以上のパットが入っていなかった。だから、最終ホールであのパットを沈められたのは、もちろん良いボーナスとなったね」。
ファイヤーストーンCCでの3日目を4打差の首位で迎えたフューリックだったが、彼は第3ラウンドを1アンダーの「69」で回り、後続の追随を許す格好となった。
米国出身の45歳は、パー5の2番でバーディを奪う良好なスタートを切るも、3パットした7番をボギーとして、再び通算8アンダーに後退した。
フューリックはパー4の8番でバーディを奪って盛り返しを見せると、11番でもバーディを奪って2位との差を広げた。
その後、12番でボギーを叩いたフューリックは上がり6ホールを全てパーとし、通算9アンダーで3日目のプレーを終えた。
「今日のラウンドについては全体的にとても良い感触を得た」とフューリック。「フロントナインはとても良い感じでショットが打てたと思う。美しいティショットで何度もフェアウェイを捉えたね」。
「チャンスはあったのだけど、決められる、あるいは決めるべきパットをねじ込むことができなかったから、フロントナインはもう少し良いスコアを出せたと感じた」。
「ただ、バックナインでは何度もフェアウェイを外してしまった。ようやく18番でフェアウェイを捉えたと思ったら、ディボットに入っていて、酷いライだった。やっとフェアウェイを捉えたのに、気持ち良くスイングすることができなかったんだ。バックナインでは我慢に我慢を重ねて最善を尽くす感じだった」。
「(バックナインを)イーブンパーで回れたのは上出来だと思うし、これで優勝争いに残ったわけだからね。前半はもっと行けたと感じたけど、後半はもっと悪くてもおかしくなかったので、全体を通してみれば相殺されたということだよ」。
3日目を5バーディ、2ボギーの「67」でラウンドしたアイルランドのシェーン・ローリーは首位から2打差で最終日を迎えることとなった。
一方、ヘンリック・ステンソン、イアン・ポールター、スティーブン・ボウディッチ、そしてバッバ・ワトソンは更に2打後方からの逆転を狙う最終日となった。