マスターズ王者とレジェンドが出場する「BMW PGA選手権」
「マスターズ」王者のダニー・ウィレットと「ライダーカップ」のレジェンド、リー・ウェストウッドが、スターぞろいのフィールドの「BMW PGA選手権」に出場することが決定した。5月25日から28日にかけてウェントワースクラブ(イングランド)で開催される同大会は、ヨーロピアンツアーの新機軸である「ロレックスシリーズ」の第1戦となる。
昨年「マスターズ」を制し、グリーンジャケットに袖を通したウィレットと、2位タイに入ったウェストウッドは、来週そろって今季最初のメジャーが開催されるオーガスタ再訪を果たす。その翌月は、2人とも改修されたウェントワースクラブのウエストコースを初めて目の当たりにすることになる。
「BMW PGA選手権」でロリー・マキロイ(北アイルランド)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、そしてジャスティン・ローズ(英国)といった「ライダーカップ」のチームメイトと競い合う2人コンビの目標は、もちろん母国優勝である。
「これは素晴らしい大会だし、もちろんイングランド人の僕にとっては、母国で開催される最大の大会となるわけだからね」とウィレット。
「1週間を通して最高のギャラリーが詰めかける場所になる。これまで幸運にも、あそこでは何度かいい結果を残せているんだ。僕は何年か前にドイツで「BMWインターナショナル」を制しているから、今度は母国でBMWがスポンサーを務める大会を制することができれば、さらに特別な勝利となるね」。
2016年の「BMW PGA選手権」で3位に入った29歳のウィレットは、2017年シーズンのヨーロピアンツアーではこれまで2度のトップ10入りを果たしており、昨年の大会以降、数100万ポンドを投じて改修されたウエストコースでのプレーに胸を躍らせている。
「ここ5年間で彼らが行ってきたコース改修は首尾よくいったと思う。今度コースを再訪し、その後加えられたさらなる改修を目にするのは興味深いことだね」。
「ポール・マッギンリーやトーマス・ビヨーン、それにアーニー・エルスの設計チームの及ぼした影響が見えるし、それらがとても上手くいったみたいだね。僕が聞いた評価は全ていいものだったね」。
1994年から一貫して大会に出場し、2位に2度入っているかつての世界ナンバーワンのウェストウッドは、24年連続の「BMW PGA選手権」出場を果たすことになる。
「ライダーカップ」出場10回の実績を誇るウェストウッドは、9月の「ブリティッシュマスターズ」で大会ホストを務めることになっているが、その前に開催される「BMW PGA選手権」で母国優勝を果たし、自身の積み上げたヨーロピアンツアー23勝にさらなる栄冠を加えたい。
「『BMW PGA選手権』は常に僕の最も好きな大会のひとつだったし、5月のウェントワース再訪は本当に楽しみにしている。写真で見ると、素晴らしいコンディションにあるようだし、改修による変更も気に入っているんだ。最高の状態に戻ったんじゃないかな」とウェストウッド。
「もちろん『ロレックスシリーズ』は多くの注目を集めているわけだけど、新しい構想というのはみんなにとってエキサイティングなものだし、選手は、大金の掛かった大会でのプレーに胸を躍らせている。この新しい試みが成功するかどうか、この一年を通して見ていきたいね」。