2017年 ヨハネスブルグオープン

「ヨハネスブルグオープン」で注目すべき3人

2017/02/23 08:00
本命と予想される南アフリカのトーマス・アイケン※画像は2015年「ISPSハンダグローバルカップ」

西オーストラリアから南アフリカへと移動し、今週はヨハネスブルグを舞台に「ヨハネスブルグオープン」が開催される。今週は、今季最大のフィールドとなる210人の選手たちがロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCに集結。昨年この大会でヨーロピアンツアー初優勝を遂げ、今大会ではタイトル防衛に臨むヘイドン・ポルテウスを始めとする選手たちの行く手には、雨に影響され易いコンディションと、7,200yd越えの2コースが待ち受けている。

我々ヨーロピアンツアーのデータ担当は、あらゆるデータを精査し、この大きなフィールドから次の3人を注目すべき選手として選び出した。

本命: トーマス・アイケン

今週、ファンタジーゲームに参加するゲーマーの多くは、33歳のトーマス・アイケンをチームの一員とするだろうが、それにはれっきとした理由がある。ヨハネスブルグ生まれのアイケンは、12月に開催された「アルフレッド・ダンヒル選手権」、そして1月開催の「BMW南アフリカオープン」と、連続してトップ5入りを果たすなど、母国の南アフリカで好成績を挙げる傾向にある。「ヨハネスブルグオープン」ではここ5回の出場で4度トップ10入りを果たしており、直近の12ラウンドの通算スコアは46アンダーとなっている。エイケンは昨季ヨーロピアンツアーのパーオン率で1位に輝き、今季もパーオン率80パーセントを記録しているわずか4人のうちの1人となっている。ここ最近はパターが彼のアキレス腱となってきたが、弱点を克服すべく積んできたハードワークは実を結び始めており、先月の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」ではパーオン時の平均パット数と1ラウンドの平均パット数の両方でトップ20に入った。

対抗: グレーム・ストーム

世界のこの場所で最後に勝った男を、優勝候補から除外するのはいかがなものか。グレーム・ストームは「BMW南アフリカオープン」でプレーオフの末、ロリー・マキロイに競り勝ち、シード権を失ったと思ったわずか83日後に、優勝を果たして新聞見出しを飾った。ストームの勝利は、多くの人間にとって驚きとなったが、常に南アフリカでのプレーを楽しんできたと明かした彼自身にとっては驚くべきことではなかった。12月の「アルフレッド・ダンヒル選手権」で4位に入ったストームは、勢いそのままに、グレンダワーで翌月の大会を制した。なお、ストームは自己最小ラウンドをこの大会で記録。2012年大会に西コースで「62」をマークしている。

大穴: デービッド・ドライズデール

スコットランドのデービッド・ドライズデールは、先月、グレンダワーで好パフォーマンスを発揮したもう一人の男である。今週は世界ランクトップ300圏外で大会入りするとあり、ドライズデールは多くの人々にとってノーマークの存在となっているかもしれないが、ヨハネスブルグでサプライズとなるポテンシャルを秘めている。41歳のドライズデールは、この大会に初年度から10年連続で出場しているほんの一握りの選手の1人であり、コースを熟知しているだけでなく、2009年、そして2012年と、2度のトップ3入りを果たしている。南アフリカでの直近の2大会では、連続してトップ15入りし、今季ここまで、平均スコアと平均飛距離に関してはキャリアベストのシーズンを送っている。ドライズデールは、昨季、平均飛距離とパーオン率の両方でトップ15入りした、わずか3選手のうちの1人でもある。

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