マキロイら出場の南アフリカ大会の下馬評は?
ヨーロピアンツアーは南アフリカで開催される今週の「BMW南アフリカオープン」で2017年最初の大会を迎える。大会ホストのアーニー・エルスを始め、ロリー・マキロイ、アンディ・サリバン、レティーフ・グーセン、そしてニック・ファルドなど新旧のビッグネームが一堂に会することになる。
その中でスタッツなどを分析し、次の3人を注目の選手として弾き出した。
本命: ブランドン・ストーン
23歳のブランドン・ストーンは今週のグレンダワーで本命視されるべき存在である。昨年、この大会で涙ながらに自身のヨーロピアンツアー初優勝を祝福した若き南アフリカ人は、4日間で27個のバーディを奪い、2打差で勝利。その後、2016年シーズン中盤は、12試合で予選落ち7回と、苦しい時期も過ごしたが、最後に出場した「アルフレッド・ダンヒル選手権」を制し、1年をスタート同様に勝利で締め括った。彼は出場した南アフリカでの直近の11大会でトップ20入りを9度果たしており、そのうち3回は優勝トロフィーを掲げている。更に、今週ストーンは練習ラウンドで「61」をマークしているということも付け加えておくべきだろう。彼がこのコースを得意としているのは明らかである。
対抗: デビッド・ホーシー
デビッド・ホーシーはクリスマス休暇を歓迎しなかった選手の一人かもしれない。なにしろ、イングランドのホーシーは直近の9試合で6度のトップ15入りを果たし、一時は28ラウンド連続でイーブンパー以上のスコアをマークするなど、2016年の終盤は好調の波に乗っていた。ヨーロピアンツアー4勝の31歳・ホーシーは、これまで4つの異なる国でツアー制覇を果たしており、今週はその優勝した国のリストに南アフリカを加えるようと目論んでいる。これまでこの大会に2度出場しており、初出場の2009年はトップ20入りを果たしている。優れたオールラウンドのゴルフと、急成長を見せているパッティングは、グレンダワーで大きな武器となる。
大穴: レティーフ・グーセン
世界ランクはトップ200圏外となり、年齢は47歳。殆どの人は、こんなレティーフ・グーセンをヨーロピアンツアーの優勝争いの蚊帳の外にいる存在と見ていることだろう。しかしながら、彼の「南アフリカオープン」の成績は傑出している。グーセンは過去13回の出場で、優勝1回(2005年)、そしてトップ6入りを9回記録しているのである。昨年、彼はこの大会で平均飛距離306.4ヤードを記録してトップ5入りを果たすなど、地元ギャラリーを大いに沸かした。昨年の大会でグーセンの奪ったバーディ数24を上回ったのは勝者のストーンのみだった。南アフリカで出場した直近の7大会全てでトップ25に入っているグーセンは、マーク・マクナルティが2001年に47歳93日で果たした「南アフリカオープン」の最年長優勝記録の更新を狙っており、その鼻息は荒い。