2打差に7人の混戦で最終ラウンドへ
「DPワールドツアー選手権ドバイ」は、3日目に「64」を出したビクトル・デュビッソンが1打差の首位で最終日を迎えることとなった。
大会は、最終ホールを含む終盤のバーディ攻勢でスコアを伸ばしたフランスのデュビッソンが通算13アンダーのトップに立ち、それを1打差でニコラス・コルサーツ、ティレル・ハットン、そしてマシュー・フィッツパトリックが追う展開になった。通算11アンダーには、3日目の最小スコアとなる「63」をマークしたラファ・カブレラベロー、そしてリー・ウェストウッドとフランチェスコ・モリナリが続いている。
「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るスウェーデンのヘンリック・ステンソンは、出だしから10ホールで3つスコアを落とすも、その後の盛り返しで「70」にまとめ、通算5アンダーで最終日を迎えることになった。一方、ダニー・ウィレットは5ボギー、1バーディの「76」で通算1オーバーへ後退。アレックス・ノレンは3アンダーの「69」をマークし、通算7アンダーで最終日を迎える。
2日目首位のセルヒオ・ガルシアとモリナリと4打差で3日目をスタートしたデュビッソンは、ロングホールの2番でバーディを奪い、通算6アンダーとした。すると26歳のデュビッソンは、その後、5番(パー4)で残り99ヤードの2打目をサンドウェッジでイーグルを奪う。波に乗るデュビッソンは、前半上がり2ホールを連続バーディで締め、前半を「32」として折り返した。
後半に入り、出だし4ホールを危なげなくパーとしたデュビッソンは、14番からの3連続バーディで通算12アンダーまでスコアを伸ばした。そして、最終ホールでもバーディパットを沈め、通算13アンダーに到達した。
先週の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で3位に入ったデュビッソンは、今日一日の出来に満足感を示した。「すばらしいスコアだね。自分にとっては、これまでで最高スコアだよ。良いプレーだった、ここぞという時に良いパットが入った。良い感じでパットが決まったので嬉しいね。とにかく好きなコースなんだ。確かに長いよね。キャリーで距離を出さないといけないんだよ」
第3ラウンドをボギーでスタートしたコルサーツは、2番、3番と連続バーディを奪って見事な盛り返しを見せ、通算7アンダーとした。ベルギーの飛ばし屋は、5番と6番でもバーディを奪うと、7番ではイーグルパットをねじ込み、単独首位に躍り出た。その後、コルサーツは前半を2連続ボギーで終えるも、10番でバーディを奪う。14番ではボギーを叩くも、16番で再びバーディを奪うと、最終ホールでは6メートルのイーグルパットを決めて通算12アンダーとした。
「盛り上がるフィニッシュというのはいつだって良いものだけど、今日もまた同じシナリオだったね。短いパットを外し、いくつか3パットして自分で自分の首を絞めてしまったけれど、その他のゲーム10点満点中9点という感じだった」とコルサーツ。「それだけにとてもフラストレーションが溜まるんだ。こういう大きな大会でこのポジションにいるときは、ガンガン行って流れを手放さないようにプレーする方が簡単に物事が運ぶからね」。
出だし8ホールを1イーグル、4バーディの6アンダーでプレーしたフィッツパトリックは、9番でボギーを叩き、前半を「31」とした。13番でダブルボギーを叩いたフィッツパトリックは、14番と15番の連続バーディで盛り返すと、最終ホールでもバーディを奪った。
「今日はとても良いプレーだったと思う」とフィッツパトリック。「良く頑張って、終盤は幾つかの良いショットで力強く締め括ることができた。良い一日だったよ」
一方、ハットンは出だし7ホールを1イーグル、3バーディ、3ボギーとし、前半を「34」として後半へ折り返した。後半に入り安定感が増したイングランドのハットンは、13番、15番、そして18番でバーディを奪い、通算12アンダーとしてフィッツパトリックとコルサーツに並んだ。ラウンド後、ハットンは「このスコアには満足している。不安定なスタートを切ったけれど、今日もパットが良かったし、それが今日のスコアの鍵を握っていたね」と語った。