2016年 ノルデアマスターズ

ヘンリック・ステンソン 地元での成功を胸に期す

2016/06/01 08:52
H.ステンソンは初の母国タイトル獲得に燃える(Jan Kruger/Getty Images) ※15年「ネッドバンクゴルフチャレンジ」撮影

ヘンリック・ステンソンは今週の「ノルデアマスターズ」で、今季初めて欧州の地で開催される大会に出場することになる。地元スウェーデン出身のステンソンにとって、この母国の大会は、これまで優勝を熱望しつつ逃し続けてきた大会だ。

ステンソンはこれまでこの大会で2位に2度入っている。初めは2004年大会で、このときはルーク・ドナルドの後塵を拝し、2度目の2005年はプレーオフの末に豪州のマーク・ヘンズビーに敗れたとあって、彼と地元ファンの落胆は相当なものだった。

現在、ステンソン一家はフロリダに居を構えており、彼のスウェーデン来訪は稀になるばかりだが、母国の景色、音、匂い、そして味から活力を得たとあって、40歳は14回目の出場となる「ノルデアマスターズ」へ向け、胸を躍らせている。

「例年通り、僕は中東でシーズンを開始し、その後は米国で時間を過ごしてきたけれど、地元へ帰ってくるのはいつだって良いものだね。最近はスウェーデンで過ごす時間が短くなってきているので、ここで過ごす時間をますます享受するようになったんだ」とステンソン。

「子供の頃によく食べていた料理を恋しく思うから、今朝はホテルの朝食バイキングに行けて最高だったよ。スケジュール的に、今年はあと3週間しかスウェーデンで過ごすことができないから、とにかく最大限楽しむことにするよ。そして、今週ここで優勝するのが最高の楽しみ方ということになるね」。

今季の彼の好調ぶりからすると、ツアー10勝目はもうすぐそこまで来ているように見える。

ステンソンは今季初戦の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で2位に入ると、アブダビとドバイでトップ6入りを果たした。

その後、春先になり、彼の調子は幾分下降気味になったが、これからは9月の「ライダーカップ」が終わるまで2週連続の休みがないという多忙なスケジュールが続くとあって、ステンソンにとって、今週は勝ち癖を取戻す上で打って付けのタイミングといえる。

「今季はこれまでとてもいい感じだよ」とステンソン。

「これまで9大会に出て、2位が1回、3位が2回、そして6位が1回だから、それなりの成績ではあるよね。もちろん、改善の余地はあるけれど」。

「オーガスタ以来、そんなにプレーしていないんだ。ペース配分を考え、これからの忙しい時期に備え、しっかりと休んでおきたかったんだよ。『ライダーカップ』までそんなに休めないから、とてもスケジュールが詰まっているし、プレーする週は良いプレーをして、休む週はしっかりと休むことができればいいね」。

ステンソンはオフの期間、毎年優勝賞金の一部を寄付している彼の財団のために精を出すことがしばしばある。

ステンソンは彼の財団を通して、スウェーデンゴルフ連盟の運営するハンディゴルフツアーのアンバサダーに就任した。これは、スウェーデン国内の障害を持つゴルファーたちを支援するツアーであり、ステンソンは火曜に行われた大会の記者会見の前に、不全麻痺を患うクリストファー・エクランドさんに‘2015年最優秀ハンディゴルファー賞’を授与した。

「クリストファーはすばらしい進歩を遂げたから、彼にこの賞を手渡すことができて嬉しいよ。彼はこの賞に相応しいからね。彼らの成し遂げられることと言ったら、信じられないくらいすばらしいし、これは自分が関わっていることを誇りに思わせてくれるんだ。クリストファーのショートゲームはすごく良いからね。彼にその秘訣を訊いちゃおうかな」。

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