ライダーカップ欧州選抜入りを狙うノックス
今週の「BMW PGA選手権」で、スコットランドのラッセル・ノックスが「ライダーカップ」出場の可能性をさらに高めるパフォーマンスを見せようと意気込んでいる。
米ツアーを主戦場とする30歳のノックスは、2015年の「WGC HSBCチャンピオンズ」を制したことにより、ヨーロピアンツアーのアフィリエイトメンバーとなり、ヘイゼルタインでプレーするダレン・クラーク率いる欧州代表入りを狙える立場になった。
彼にとっての人生最大の勝利は選考レースのポイントに加算されないものの、ノックスは先週の「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」で2位に入るなど、昨年の勝利以来3度2位に入っている。
その好調も手伝い、ノックスは世界ポイントリストで17位までジャンプアップした。自動選出される欧州ポイントの上位6人がまだ決まっていないなか、今週のウェントワースでの勝者には世界ランキングポイントが64ポイント与えられるとあり、今週はさらにランキングを上げるチャンスだ。
「ライダーカップ」への見通しについて問われたノックスは、「(ライダーカップ代表入りは)今や大きなゴールだね」と述べた。「中国で優勝したことで、それは現実的な目標になった。だけど、まだやるべきことはたくさん残っているね」。
「それ以来、僕は2位に3度入っている。正直なところ、今では代表入りできると思っているよ。もし今のプレーを続けていけば成し遂げられると思っているし、もちろんそうなって欲しいと願っているよ」。
「僕がポイントリストでどこに位置していようと、実際より高いところにいるような感じがするんだ。あの優勝はカウントされていないからね。でもダレン・クラークはもちろんそれを知っているわけだし、ここにいるあなた方全員もそれは一緒だよね。ただ、あの優勝はポイント的には加算されないわけだから、いまは自動選出に十分なポイントを稼ぐことが目標だね」。
キャリアの大半を米PGAツアーで過ごしてきたインバネス出身のノックスは、大西洋をまたいだ母国周辺(編注:イングランドやアイルランド)でのプレーをエンジョイしており、先週末はザKクラブで最後までロリー・マキロイとの首位争いを演じた。
「ここへ来られて最高だね」とノックス。「僕は子供の頃、この大会を見て育ったんだ。もちろんスコットランドで育ったわけだけど、いつもここでプレーすることを夢見ていたよ」。
「見た感じ、驚くべき大会だね。いろんなことが行われているんだ。ベーコンサンドウィッチは(米PGAツアーより)ヨーロピアンツアーの方が断然美味しいね。それは間違いないよ」。
「欧州へ帰ってきてプレーするのは、いつだってすばらしい経験だ。ファンはすばらしいし、圧倒的な大ギャラリーだからね。ただ、天気だけはいただけないな」。
現在の調子についてノックスは、「シンプルなゲームをプレーしている。狙ったところに打とうとね。だからフェアウェイをキープして、後はパットを決めようと、それだけなんだ」と述べた。
「(アイルランドでは)15番を終えたところで1打差の首位に立ったけれど、あの大会で勝つチャンスが来るなんて思いもしなかったんだ。ロリーは無敵だったし、結局はそれを証明したわけだからね。16番で彼の打ったショットは、おそらく彼のこれまで打ったなかで最高のショットの一つだったと思うし、僕が目にしてきたなかでは間違いなく最高のショットだったよ」。
「確かに僕はがっかりしたけれど、一歩下がって、ロリーに『お見事』と言わないわけにはいかないよね。彼は最後の3ホールでチャンピオンらしいプレーをしたんだし、それゆえに勝者となったのだからね」。