カタール再訪に胸を躍らすガルシア
セルヒオ・ガルシアが今週、11回目の出場を果たす相性の良い「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で2016年シーズンを始動させる。
2014年の大会王者であるガルシアは、初出場の1999年こそドーハGCにて予選落ちを喫しているが、2007年に大会復帰を果たすと、その後は毎年この大会に出場しており、2年前の優勝に加え、5回のトップ10入りを記録している。
スペイン出身の彼は、ここ4年ではこの大会でトップ5入りを3度果たしており、自身も相性の良いと認めるコース再訪を喜んでいる。
「このゴルフコースはとても居心地が良いんだ」とガルシア。「ここは初めてプレーした時に僕の目に止まり、以後、ほとんど毎年プレーしているんだ」。
「もちろんここは見た目も気に入っているし、心地良くプレーできるコースでは、大体において良い成績が残せるものなんだ」。
「胸が躍るね。『コマーシャルバンク・カタールマスターズ』へ出場するためのカタール再訪を常々楽しんできたからね。良いコースなんだ」。
「明らかに風が強まってきているね。いつもは更に強く吹くからね。だから簡単には行かないけれど、コースはとても良い状態にあるようだし、この大会は自分の1年をスタートさせるにはいつも良い1週間となってきたからね」。
「大会をとても楽しみにしているよ」。
デビューイヤーとなった1999年、弱冠19歳にして欧州ツアー2勝を挙げ、同年の「オーダー・オブ・メリット(現レース・トゥ・ドバイ)」でいきなり3位に入って一躍その名をゴルフ界に轟かせたガルシアは、欧州ツアー通算11勝を果たしている。
リッキー・ファウラーが先週の「アブダビHSBCゴルフ選手権」を制したことにより、世界4位にランキングを上げ、これで公式世界ゴルフランキングのトップ4は、最年長のジェイソン・デイが28歳、ファウラーが27歳、ロリー・マキロイが26歳、そしてジョーダン・スピースが22歳と、30歳未満の選手が占めることとなった。
これにより、ルイ・ウーストハイゼンは、台頭する若手選手と勝負をするには30代の選手は一層奮起しなければならいと語ったが、36歳になったガルシアは、これまでツアーで17年間機能してきた自身のシステムを変える必要はないと確信している。
「貪欲さは変わっていないよ」とガルシア。「もちろん多くの若手選手が良いプレーをしているのを見るのは良いものさ。何と言っても、それはゴルフの未来を意味するわけだし、見通しは明るいよね」。
「でも、僕の貪欲さは相変わらずなんだよ。ゴルフをプレーするのが大好きだし、いつもエンジョイしているし、毎年、より上手くなろう、より安定したプレーができるようになろうと、自分をプッシュするようにしているんだ。そのことは全く変わっていないんだ」。
マシュー・フィッツパトリックは目下欧州ツアーで輝き始めた原石の一つである。ルーキーシーズンとなった昨年、彼は「ブリティッシュマスターズ」を制し、年間ランキングでトップ10入りを果たしている。
21歳のフィッツパトリックは「ユーラシアカップ」で大勝を収めた欧州チームの一員であり、欧州代表が4連覇を狙う今年の「ライダーカップ」でも、ガルシアは彼がインパクトを残す可能性は十分にあると考えている。
「彼には明らかに代表入りのチャンスがあるね」とガルシア。彼は水曜の初日、フィッツパトリックとディフェンディングチャンピオンのブランデン・グレースと同組で11時40にスタートする。「彼はとても良いプレーをしているし、多くのポテンシャルを秘めているね」。
「彼は確かに代表入りできるだけの選手に見えるし、その可能性は結構高いんじゃないかな」。
「(『ライダーカップ』の欧州代表チームには)最低でも4、5人のニューフェースが選ばれんじゃないと思っている。今はそういう状況になっているね。これからどうなるかは分からないけれど。でも、現段階では、3人から5人の若手選手が9月に代表チーム入りしそうな感じだね」。