イーグル決めのストーム、フィッシャーとシュワルツェルと並び首位に
バックナインで鮮やかなイーグルを決めたグレーム・ストームが、首位タイで「ポルシェヨーロピアンオープン」を折り返した。
初日の「65」に続き2日目を4アンダーの「67」でラウンドしたイングランドのストームが、通算10アンダーで、同胞のロス・フィッシャーと南アフリカのシャール・シュワルツェルと首位で並んだ。
1打差の通算9アンダーには、金曜を1イーグル、5バーディ、1ボギーでラウンドした「BMW PGA選手権」王者のアン・ビョンフンとリチャード・マケボイがつけている。
首位から1打差で2日目をスタートしたストームは、前半に2つのバーディを奪い、「33」で後半へ折り返した。
37歳のストームは、後半の出だし早々、パー5の10番でチップインイーグルを奪う鮮やかな手並みを見せ、通算10アンダーまでスコアを伸ばした。
ストームはその後、13番でボギーを叩くと、14番では3メートルのみごとなパットを沈め、このホールをパーでしのいだ。
15番を危なげなくパーとすると、続く16番でバーディを奪い、クラブハウスリーダーとなっていたシュワルツェルに並んでこの日のラウンドを終えた。
2ラウンド終了後の通算スコアに喜びを見せたストームは「今日の4アンダーには本当に満足している。今日はそこまで良いスイングができている感じがしなかったからね」と述べた。
「そんなに良いショットが打てている感じではなかったのだけど、いくつか良いパットでしのげたし、10番ではチップインイーグルがあった。ああいうのはいつだって助けになるね」
「2打目がグリーンに届き切らなかったのだけど、ロブウェッジで打った小気味良いチップアンドランが完璧なショットとなったね」
「11、12、13番ではスコアを伸ばさなくてはいけないんだ。今週これまで唯一のボギーを叩いた13番では少しがっかりしてしまった」
10番からスタートしたかつての「マスターズ」王者であるシュワルツェルは、前半を8パー、1バーディの「35」でラウンドした。
後半出だしの1番でバーディを奪うと、パー3の2番ではグリーンエッジからのチップインでパーをセーブした。
その後、3番、5番、8番でバーディを奪った31歳のシュワルツェルは首位タイで週末に臨むこととなった。
「安定したゴルフがプレーできるのは良いものだね。もう長いこと良いプレーができるように感じていたし、すぐそこまで来ていたのだけど、勢いに乗り切ることができなかったんだ」とシュワルツェル。
「今回は全てをうまくまとめることができたね。多くのグリーンをとらえているし、多くのチャンスを作り出し、それなりにパットを沈めることができているのが助けとなっている」
「パットはどんどん良くなっているんだ。これまでは打った瞬間にミスだと分かるパットを多く打ってきたんだ」
「チップショットは得意だから問題ないのだけど、ああいう(2番のチップインパー)のは、良い大会を送り、それを完遂する上で必要になるんだ。あれで勢いに乗ることができるからね」
2番と3番で連続バーディを奪う力強いスタートを切ったフィッシャーは8番でもバーディを奪った。
欧州ツアー5勝のフィッシャーは、後半の出だし5ホールで3つスコアを伸ばすと、15番でこの日唯一のボギーを叩いた。
直後の16番で1.2メートルのバーディパットを決める盛り返しを見せた34歳のフィッシャーは、上がり2ホールをパーとして通算10アンダーで2日目を終えた。
「嬉しいね。このコースではとても良いゴルフができている。ここのところ調子は良かったし、良いショットが打てているね。それは結果が証明しているよ」
「予選落ちしたオランダでもそこまで悪いプレーをしていたわけではなかったんだ。1週間オフを取ったので、フレッシュな心持ちで今週に臨むことができたし、プロアマでも心地良かったんだ」
「これは僕に合っているコースだね。ティからはドライバーで攻撃的に行けるし、グリーンはとても純粋なんだ。『ヨーロピアンオープン』は勝ったことがあるから、いい感じのする大会なんだよ」
「この大会がツアーのカレンダーに復帰して嬉しいし、2日目を終えて上位につけているのがいいね」
前半を「34」でラウンドしたアンは、10番で決めた1.8メートルのイーグルパットが大きく物を言い、バックナインを「31」でラウンドした。
韓国出身のアンは自身のプレーに満足しており、「首位から1打差と、チャンスのある位置につけているのが良いですね。ずっと良いプレーができています。ウェントワースでの勝利の後は、少し不安定な時期もありましたが、それは誰にでもあることですから」と述べた。
「先週は確かに良いプレーができました。パットの練習に励んできましたが、今週はずっと良いパットができていますね」
イングランドのマケボイは10番でイーグルを奪い、12番から3連続バーディとした勢いそのままに、首位タイでこの日のラウンドを終えるかに見えたが、最終ホールでボギーを叩き2日目を「67」で終えた。
大会2勝のベルンハルト・ランガーは2日目を「71」でラウンドし、木曜の「66」と合わせ、通算5アンダーで週末を迎えることとなった。
グレーム・マクドウェルは13番で残り100ヤードを直接沈めてパーをセーブするこの日一番のショットを披露し、通算4アンダーとした。初日首位タイのベルント・ウィスベルガーは2日目を「76」でラウンドし、予選落ちを喫している。